注目の論文
昆虫コロニーを成立させるもの
Nature Communications
2011年7月20日
Building an insect colony
昆虫における真社会性、すなわち、コロニーを構成する個体がコロニー全体の利益のために働くことは、女王の一雄一雌制と生殖能力のないワーカーの誕生の組み合わせを通じて進化したと結論付ける研究論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この研究は、数多くの昆虫に見られる真社会性の進化において生態学的要因と遺伝的性質がどのような役割を果たすのかという長年にわたる問題を説明するうえで役に立つかもしれない。
今回、L FromhageとH Kokkoは、アリやハチのような昆虫のコロニーの誕生から成長、終焉までのシミュレーションを行うための数理モデルを構築した。そして、一雄一雌制と生殖能力のないワーカーの誕生(雄産性単為生殖)が相互に補強し合う形で真社会性の進化を促進しているという新たな見解を明らかにした。
doi: 10.1038/ncomms1410
注目の論文
-
7月24日
テクノロジー:ブレスレットが手ぶりをコンピューターのコマンドに変換するNature
-
7月24日
古生物学:「トサカ」を持つ爬虫類が羽毛の進化理論を揺るがすNature
-
7月23日
神経科学:COVIDパンデミックが英国の成人の脳の老化を早めることに関連するNature Communications
-
7月22日
社会科学:週4日勤務制が労働者のウェルビーイングを向上させるNature Human Behaviour
-
7月18日
動物の行動:犬のテレビを視聴する習慣は性格によって異なるScientific Reports
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports