注目の論文
鳥類の系統樹の再構築
Nature Communications
2011年8月24日
Rearranging the bird tree of life
スズメ目の鳥類(perching bird)にとって最も近縁の現存種はオウムだという解析結果が明らかになった。この新しい系統発生上の類縁関係からは、鳥のさえずりが、これまで考えられていたよりも3,000万年も前にオウムとスズメ目の共通祖先で進化した可能性が示唆されている。この結果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。
A Suhたちは、中生代(およそ2億5,000万〜6,500万年前)の鳥類の進化における遺伝子の継承と近縁度を調べた。このデータは、発声学習がオウムとスズメ目の祖先で進化した可能性が高いことを示している。したがって、鳴禽類の発声学習の出現は、これまでの研究によって示された証拠から示唆された年代よりも少なくとも3,000万年さかのぼることになる。
doi: 10.1038/ncomms1448
注目の論文
-
6月25日
ゲノミクス:古代 DNA がカルパチア盆地の多様なコミュニティー組織を明らかにするNature Communications
-
6月24日
化学:細菌がプラスチック廃棄物を鎮痛剤に変換Nature Chemistry
-
6月19日
人類の進化:アフリカからの移動に先立つ、人間の生息域の大幅な拡大Nature
-
6月19日
気候変動:気候変動が作物生産に与える影響を評価するNature
-
6月19日
動物行動学:蛾の航行は星空に導かれているNature
-
6月17日
都市:人工光が都市部の生育期を延長させているNature Cities