注目の論文
肥満と絶縁
Nature Neuroscience
2011年6月6日
Insul(in)-ation from obesity
マウスでは脳のインスリン活性が高脂肪食に応答して肥満を導くよう作用することが、今週のNature Neuroscience誌電子版に発表された論文で報告されている。この結果から、高エネルギー食が脳内のインスリンに作用して、しばしば肥満や健康問 題をもたらす代謝や体重の変化を起こす仕組みについて、重要な洞察が得られる。
食物の摂取や、エネルギー消費を含めて我々の日常の摂食行動のいくつかの局面は、レプチンやインスリンなどの血液中を循環するタンパク質の濃度変 化で調節されている。
J Bruningらはマウスで、インスリンに応答して肥満を助長する特異的な脳細胞を同定した。これらの神経細胞からインスリン受容体タンパク質を除去すると、マウスは高脂肪食による体重増加に抵抗性を示す。
doi: 10.1038/nn.2847
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature