注目の論文
レット症候群のマウスモデル
Nature Neuroscience
2011年11月28日
Mouse model of Rett Syndrome
マウスに遺伝子操作を施し、レット症候群に一般的にみられる遺伝的変異をもつようにすると、この疾患に付随する症状を示すことが、Nature Neuroscience(電子版)に報告される。 レット症候群は幅広い自閉症症状を示す障害の一種で、メチル化CpG結合タンパク質2(MeCP2)と呼ばれる遺伝子の変異を伴う。Rett 変異をもつ人は生後2歳までは正常に発達するが、言語、運動能力の正常な発達がしだいに衰え、呼吸障害や認知障害を生じる。 Z Zhouらはマウス系統に遺伝子操作を加え、片方のMeCP2遺伝子にこの変異をもつようにした。マウスはのちにレット症候群患者にみられるのとよく似た 発達遅延や歩行障害、呼吸異常を示した。マウスは認知障害、不安様行動などの異常な神経生理学的応答も示し、この系統が疾患の神経学的基盤を 研究する優れたモデル系となる可能性が示唆された。
doi: 10.1038/nn.2997
注目の論文
-
8月14日
健康科学:都市設計は身体活動に影響を与えるNature
-
8月12日
がん:膵臓がんまたは大腸がんの患者において有望な効果を示すワクチンNature Medicine
-
8月12日
生態学:熱波が熱帯の鳥類の個体数減少と関連しているNature Ecology & Evolution
-
8月8日
考古学:スペインの洞窟で新石器時代の人肉食の証拠が発見されるScientific Reports
-
8月7日
人類の進化:スラウェシ島における初期ホミニンの居住Nature
-
8月7日
生態学:タコの観察がソフトロボットの設計に新たな着想を与えるかもしれないNature