注目の論文
流れを逆転させる
Nature Immunology
2011年6月27日
Reversing the trend
好中球(免疫系で最も多い細胞)が移動する仕組みとその重要性が明らかになった。好中球の移動パターンを測定して制御できれば、脳卒中や血流閉塞による組織損傷など、さまざまな炎症性疾患に大きく影響する可能性がある。
好中球は体内を活発に移動しており、普通は感染部位に最初に到着する白血球は好中球である。S Noursharghたちは好中球を観察し、好中球が脈管構造から組織へと簡単に移動することを発見した。しかし、ある種の炎症の際には、血管にあるJAM-Cと呼ばれる分子の影響を受けて、好中球が逆に組織から血液中へと移動することがわかった。このような逆向きの移動はこれまで哺乳類では知られていなかったが、体内のあちらこちらへ炎症が広がる原因になるらしい。
doi: 10.1038/ni.2062
注目の論文
-
4月25日
動物学:雌のボノボは団結し、雄に対して優位性を発揮するCommunications Biology
-
4月24日
人類学:カルタゴとフェニキアの間に家族的なつながりはほとんどないNature
-
4月22日
健康:高血圧の治療は認知症リスクを低減するかもしれないNature Medicine
-
4月17日
神経学:パーキンソン病に対する幹細胞治療の安全性を臨床試験によって実証Nature
-
4月15日
生体医工学:視覚障害者の移動を支援するウェアラブルAIシステムNature Machine Intelligence
-
4月15日
健康:テクノロジーの活用が高齢期の認知機能低下リスクを軽減するかもしれないNature Human Behaviour