注目の論文
一般的な白血病の遺伝的危険因子
Nature Genetics
2008年9月1日
Inherited risk factors for common leukemia
慢性リンパ球性白血病(CLL)に対する感受性に寄与する遺伝的危険因子の存在を示す初めての明確な証拠を報告する論文が、Nature Genetics(電子版)に掲載される。白血病患者の約25%は、CLLに罹患している。
CLLの原因は、B細胞(骨髄で作られる白血球の一種)の異常な増殖である。CLLの家族歴をもつ人は発症リスクが高くなることが知られているが、このリスクの遺伝的基盤は明らかになっていなかった。
癌研究所(英国サットン)のR Houlstonらは、CLL患者を対象とした全ゲノム関連解析を行い、その後、別の2つのグループで追試し、この解析結果を再現した。その結果、CLLの発症リスクをわずかに上昇させる6種の頻度の高い遺伝子多型が同定された。そのうちの3種は、CLLに関与する遺伝子の有力候補とされる遺伝子の座位又はその近傍に位置していた。6種の多型をすべて有する人は、発症リスクが8倍に上昇すると推定されている。また、Houlstonらは、これらの多型が、他のB細胞増殖異常による疾患のリスクにも影響している可能性があるという見方を示している。
doi: 10.1038/ng.219
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