注目の論文
転移を画像化
Nature Medicine
2009年12月21日
Visualizing metastasis
特異的なレーザー走査法を用いることにより、がんの脳転移が画像化できるとの報告が寄せられている。
がんの患者では脳転移が起こることが多く、命にかかわることも多い。F Winklerたちは、多光子レーザー走査顕微鏡法とよばれる技術を利用して、転移の成立の各段階をリアルタイムで観察した。そして、転移中の個々のがん細胞がマウスの脳の深部にある血管とかかわるようすを、数分から数か月にわたって追跡することに成功した。
一連の重要な段階が明らかになった。血管の分岐点にがん細胞が停止し、血管から外に出るが、細胞と毛細血管の間の接触は持続し、最終的に血管の周囲に転移巣が成長する。
脳転移の成立を生きた脳内で画像化できることで、転移の発生を解明する新たな手がかりが得られ、また治療への反応の測定も可能になるだろう。
doi: 10.1038/nm.2072
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