注目の論文
M型矮星系 - 湿り過ぎか乾き過ぎか、あるいはちょうど良いか?
Nature Geoscience
2015年2月17日
M dwarf systems - Too wet, too dry, or just right?
近くにある居住可能な惑星を探す努力は、M型矮星の周りの代わりにG型矮星系に新たに集中すべきであるという報告が、今週のオンライン版に掲載される。M型矮星の居住可能域にある地球型惑星は、太陽に似たG型矮星のような大きいものの周りよりも多く、容易に探すことができると考えられてきた。しかしながら、この研究報告によれば、M型矮星は進化の初期に光度が長期にわたり減少し、このような地球に似た惑星系を居住不可能にする。
Feng TianとShigeru Idaは数値モデルを用いて、M型矮星誕生後、1億年間にわたり徐々に光度が低くなる(これによって居住可能域は内側に移動する)ことによって、地球に似た質量の惑星の水分量が両極端になる、すなわち砂漠惑星か海洋惑星になることを示した。砂漠惑星は、よく知られているように恒星の放射により水が失われ生命を維持することが不可能であり、他方海洋惑星には気候の安定に必要な陸地がなくやはり居住不可能と考えられる。
シミュレーションによると、地球に似た水の量を持つ惑星は、M型矮星の周りでは稀であるが、G型矮星の周りでは居住可能域の惑星に水が失われるという影響がないため10倍から100倍の頻度で出現する可能性がある。著者たちは、今後10年間のTESSやPlutoなどによる地球型惑星探査は、質量の小さいM型矮星ではなく太陽に似た質量を持つ30光年以内の星に集中すべきと示唆している。
doi: 10.1038/ngeo2372
注目の論文
-
10月9日
気候:ヒマラヤで洪水にさらされる人口を推計Scientific Reports
-
10月8日
環境:オーストラリアの植民地化が山火事の激化に寄与した可能性Nature
-
10月6日
天文学:赤色矮星と白色矮星が、それぞれの周囲を公転する天体を取り込む様子を捉えるNature Astronomy
-
9月29日
生態学:海面上昇が外来海洋生物の拡散を助長するNature Ecology & Evolution
-
9月23日
進化:RNAワールドの時期を絞り込むNature Communications
-
9月16日
考古学:すべての道がローマにつうじるわけではない――ローマ帝国の道路網を探るNature Communications
