注目の論文
氷の衝突が生命を形成
Nature Geoscience
2013年9月16日
Building life via icy impacts
惑星体と氷彗星との衝突は、タンパク質の基礎的要素である複雑なアミノ酸の形成をもたらしたという報告が、今週オンライン版に掲載される。
アミノ酸の有機前駆物質はこれまでも彗星で検出されているが、このような単純な材料から生命に必要な複雑なアミノ酸を合成するためにはより強力な過程が必要である。
Mark Priceらは室内実験により、鉄の発射体を彗星で見つかっているのと似た氷の混合物に高速度で打ち込んだ。その衝突によりタンパク質の重要な成分であるd-およびl-アラニンを含むいくつかのアミノ酸が生成された。このことから、研究者は氷の衝突(氷彗星と岩石の惑星か、岩石の小惑星と氷の月であろうと)は、この太陽系に生命をもたらす道筋となり得たと示唆している。
doi: 10.1038/ngeo1930
注目の論文
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが月の裏側の火山活動の年代を特定Nature