注目の論文
太陽系最古のジルコン
Nature Geoscience
2009年1月26日
The Solar System’s oldest zircon
地球を含む主要な惑星から見つかった中で最も古いジルコン鉱物が、月の表面で見つかった。44億1,700万年前の年代をもつ微小ジルコン結晶は月表面の歴史の中で重要な位置を占めていると、今週号のNature Geoscience onlineの論文が示している。
A Nemchinらは、小さな鉱物粒に含まれる鉛とウラン同位体を測定し、結晶形成年代を決定した。ジルコンはジルコニウムとシリカからなる鉱物で、溶けて加熱された岩石の冷却により形成される。月は一般的に月と火星サイズの小惑星との衝突で形成されたと考えられており、それによって月の表面をマグマのプールで覆ったと考えられている。ジルコンはこの月のマグマオーシャンの90パーセントが固化したときに形成されたと思われるので、この年代はこの程度の固化が月形成後1億年で生じたことを示している。
doi: 10.1038/ngeo417
注目の論文
-
9月17日
気候変動:温暖化が熱帯地域の土壌からの二酸化炭素排出を増加させるNature Communications
-
9月12日
環境:アマゾン先住民の領域が人間の健康に恩恵をもたらすCommunications Earth & Environment
-
9月11日
惑星科学:火星の泥岩に残る特徴が古代の環境条件を解明する手がかりとなるNature
-
9月11日
惑星科学:地球近傍小惑星リュウグウの母天体には長い流体の歴史が存在するNature
-
9月11日
環境:2023年のカナダ山火事の長期的な影響を評価するNature
-
9月11日
気候変動:主要な炭素排出源が熱波の強度と発生確率に影響を及ぼしているNature