注目の論文
太陽系最古のジルコン
Nature Geoscience
2009年1月26日
The Solar System’s oldest zircon
地球を含む主要な惑星から見つかった中で最も古いジルコン鉱物が、月の表面で見つかった。44億1,700万年前の年代をもつ微小ジルコン結晶は月表面の歴史の中で重要な位置を占めていると、今週号のNature Geoscience onlineの論文が示している。
A Nemchinらは、小さな鉱物粒に含まれる鉛とウラン同位体を測定し、結晶形成年代を決定した。ジルコンはジルコニウムとシリカからなる鉱物で、溶けて加熱された岩石の冷却により形成される。月は一般的に月と火星サイズの小惑星との衝突で形成されたと考えられており、それによって月の表面をマグマのプールで覆ったと考えられている。ジルコンはこの月のマグマオーシャンの90パーセントが固化したときに形成されたと思われるので、この年代はこの程度の固化が月形成後1億年で生じたことを示している。
doi: 10.1038/ngeo417
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature