注目の論文
海面上昇予測に対する独立した支持
Nature Geoscience
2009年7月27日
Independent support for sea-level rise projections
過去の海面高度変化に基づいた新しいモデルは、温度の上昇に対する応答として21世紀末までに海面高度は7~82 cm上昇することを示している。この見積もりは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第四次評価の予測と一致している。
M Siddallらは、過去2万2,000年間に起きた全球の平均温度変動に対する海面高度の応答に基づいた海面高度モデルを開発した。この手法は、IPCC報告書で用いられたより複雑なモデルを用いたものとは非常に異なっているが、予想される1~6℃の温暖化に応答して、IPCCの最新報告書では18~59 cmの間の値を与えており、共に同じような値の海面高度上昇に収束している。この独立したモデル化によってIPCCの見積もりの信頼性が増す結果となっている。
doi: 10.1038/ngeo587
注目の論文
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
気候:GenCastは既存の気象予報を凌駕するNature
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature