注目の論文
南極の温度と海水面との長期にわたる関連性
Nature Geoscience
2009年6月22日
Long-term ties between Antarctic temperature and sea level
Nature Geoscience(電子版)に発表される研究によれば、過去52万年間にわたり、海水面と南極の温度は密接に関連しているということである。この報告は、海水面が全球平均温度変化に完全に適応するためには数千年かかることを示唆している。
E Rohlingたちは、過去5回の氷河期にわたり、海洋堆積物記録から再現した全球海水面と氷コアによる南極の温度記録とを比較した。これらの記録から得られた統計的関連性は、(大気中の二酸化炭素レベルが今日と同様ならば)300万年前から350万年前の間には、海水面は現在よりも20~30メートル高かったことを示唆している。この発見は、海水面は大気中の温室効果ガス濃度の上昇に、数千年の時間スケールで強く応答することを意味している。
doi: 10.1038/ngeo557
注目の論文
-
9月9日
気候変動:気温の上昇が添加糖の消費量の増加と関連しているNature Climate Change
-
9月9日
生態学:海洋の温暖化によって脅かされる重要な酸素生産性海洋微生物Nature Microbiology
-
9月4日
気候:地球の炭素貯蔵能力における世界的な限界の確立Nature
-
9月3日
環境:アマゾンの気候変容の鍵となる森林伐採Nature Communications
-
9月3日
気候変動:歴史的データが示す中国における雹嵐発生日数の増加Nature Communications
-
8月28日
環境科学:コンゴ民主共和国を侵食する都市部のガリーNature