注目の論文
大チベット
Nature Geoscience
2009年4月27日
A greater Tibet
ヒマラヤ北西部の孤立した標高の高い平らな平面は、チベット高原の残滓の可能性がある、とNature Geoscience(電子版)の論文が示唆している。この平面は、過去4,000万年にわたり継続して存在していたようであり、高原がインドとアジア大陸の衝突後すぐに形成されたことを裏付けている。
P van der Beekらは、ヒマラヤ北西部とチベット高原西部の地形を研究し、チベット高原の西縁を超えて広く標高の高い地域があることを見つけた。彼らは、この平面が数千年間にわたり非常にゆっくりと浸食されたことを発見したが、これははっきりとしたヒマラヤ山脈の高峰とは対照的だが、チベット高原西部とは似ている。このチベット高原の浸食史との類似性は、過去に高原が現在の西側境界を越えて広がっていたことを示唆している。
大チベット高原は、おそらく2,000万年前に、ヒマラヤ山脈の変形が増大して排水系の分布を変え、高原への切り込みをもたらしたときに崩壊を始めたと考えられる。
doi: 10.1038/ngeo503
注目の論文
-
4月18日
気候変動:気候変動に伴う経済的コストNature
-
4月18日
生物学:闘争・逃走系の起源Nature
-
4月16日
気候変動:海洋での致死的な極端低温事象の強度と頻度が高まっているNature Climate Change
-
4月12日
気候:熱波と極端な海水準上昇の同時発生で海岸線地帯に対する脅威が高まっているCommunications Earth & Environment
-
4月11日
生態学:森林管理の認証制度が哺乳類の大型種と絶滅危惧種の保護に役立っているNature
-
4月9日
気候変動:南極の氷から取り出せなくなる隕石試料が増える可能性Nature Climate Change