注目の論文
海洋メタン生産
Nature Geoscience
2008年6月30日
Oceanic methane production
好気性バクテリアは温室効果ガスであるメタンを世界中の海洋の表層水中で生成する、とNature Geoscience(電子版)に発表される研究が示唆している。研究によれば、海洋のメタン生産は気候変動に応答して増加する可能性があり、正のフィードバックループによって大気中により多くのメタンを放出することになるという。
D Karlらは、ハワイ沖で収集された海水試料中のメタン生産を測定した。その結果、海洋バクテリアは酸素を含んだ海水中のリン酸塩を含んだ化合物を分解して、副産物としてメタンを生産することがわかった。メタン生産はリン酸塩に枯渇した水の中で最大になる。
海洋上層は大気に比べてメタンに富むことが知られているが、このメタンの正確な生成源は研究者を混乱させてきた。ガスの生産はこれまでは海洋表面とは違って酸素を伴わない環境に限定されると考えられてきた。
doi: 10.1038/ngeo234
注目の論文
-
12月11日
気候変動:世界的な観光産業による二酸化炭素排出量は増加し、不平等であるNature Communications
-
12月10日
Nature's 10:2024年の科学に影響を与えた10人Nature
-
12月5日
気候:GenCastは既存の気象予報を凌駕するNature
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature