注目の論文
下流効果
Nature Climate Change
2012年10月29日
Downstream effects
米国コロラド州の河川流域では、気候変動によって上水道の質に影響が生じており、それが、昆虫による樹木の枯死を介したものであることが判明した。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
今回、K Mikkelsonたちは、キクイムシの被害を原因とする広範囲にわたる森林の激減によって、キクイムシ被害を受けた流域から浄水施設に流れ込む消毒剤の有害な副産物の量と有機炭素の総量が、影響を受けていない河川流域よりも著しく多いことを明らかにした。このことは、気候変動によって生態系の動態が変化し続けているなかで、常時観察の必要な影響項目に水質も加えるべきことを示している。
doi: 10.1038/nclimate1724
注目の論文
-
10月1日
考古学:岩絵は古代アラビア砂漠で繁栄する人類を描いているNature Communications
-
9月26日
生態学:世界大戦時の沈没残骸が野生生物の生息地となっているCommunications Earth & Environment
-
9月25日
生態学:米国河川における魚類の生物多様性の変化Nature
-
9月25日
地質学:サントリーニ島で最近発生した地震は共通のマグマによって説明できるかもしれないNature
-
9月24日
古生物学:新種の肉食恐竜が白亜紀後期のアルゼンチンを支配していたNature Communications
-
9月24日
気候変動:2100年までに世界的に深刻な水不足が発生するかもしれないNature Communications