注目の論文
下流効果
Nature Climate Change
2012年10月29日
Downstream effects
米国コロラド州の河川流域では、気候変動によって上水道の質に影響が生じており、それが、昆虫による樹木の枯死を介したものであることが判明した。この研究結果を報告する論文が、今週、Nature Climate Change(オンライン版)に掲載される。
今回、K Mikkelsonたちは、キクイムシの被害を原因とする広範囲にわたる森林の激減によって、キクイムシ被害を受けた流域から浄水施設に流れ込む消毒剤の有害な副産物の量と有機炭素の総量が、影響を受けていない河川流域よりも著しく多いことを明らかにした。このことは、気候変動によって生態系の動態が変化し続けているなかで、常時観察の必要な影響項目に水質も加えるべきことを示している。
doi: 10.1038/nclimate1724
注目の論文
-
11月28日
古生物学:糞便の科学捜査が恐竜の台頭を記録するNature
-
11月21日
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
11月21日
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
11月20日
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications
-
11月19日
気候変動:パリ協定を達成するために、CO2の受動的吸収を計算から分離するNature
-
11月18日
惑星科学:嫦娥6号のサンプルが月の裏側の火山活動の年代を特定Nature