注目の論文
光を当てて電気を生み出すバイオ燃料電池
Nature Communications
2012年3月14日
Shining a light on biofuel cells
光合成タンパク質を用いた集積化光燃料電池が作り出された。今週、Nature Communicationsに掲載される論文では、犠牲試薬を使わずに、電池に光を当てて電気を発生させる過程が説明されている。 I Willnerたちは、光合成タンパク質である光化学系IIを電極の表面に結合させ、この光陽極を用いて、光バイオ燃料電池を組み立てた。そして、この光陽極に光を照射したところ、水が酸化されてO2が発生し、電子が外部回路を経由して陰極に移動し、そこでO2が再還元されて水が発生した。このように犠牲試薬を用いずに陰極反応と陽極反応を直接結びつける方法によれば、廃棄物が減る。今後の研究の積み重ねで、有用な電気化学デバイスの開発につながるかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1741
注目の論文
-
7月18日
疫学:欧州における鳥インフルエンザ発生の主な予測因子が特定されるScientific Reports
-
7月17日
惑星科学:惑星系の誕生の瞬間をとらえるNature
-
7月17日
古生物学:獲物に忍び寄るための古代爬虫類の特殊なヒレNature
-
7月10日
環境:大西洋全域で高濃度のナノプラスチック粒子が検出されるNature
-
7月10日
気候変動:クジラの糞が温暖化に関連する有毒藻類ブルームの大発生を記録するNature
-
7月10日
ゲノミクス:タンパク質は古代のエナメル質に保存されているNature