注目の論文
南洋の循環
Nature Geoscience
2012年2月27日
Southern Ocean return
南洋において深層水が風によって上昇することは、全球海洋循環において北大西洋における沈み込みが重要と考えられていたのと同様に重要な役割を果たしていると、今週号のNature Geoscience onlineに発表された概説論文が報告している。概説は、海洋がもつ熱と炭素を保存できる能力を考えると、南洋の上昇流は気候システムの中心的位置づけとなると示唆している。 John MarshallとKevin Speerは、過去数十年に得られた定量的及び定性的洞察に基づいて、全球海洋循環のコンベヤベルト描像を再検討し更新した。更新された描像は、海洋と大気の間の二酸化炭素と熱の交換という役割を通して気候システムの重要な要素なることが分かってきた南洋の上昇流を支配する上で、風と渦として知られる海流の小規模回転の重要性を強調している。
doi: 10.1038/ngeo1391
注目の論文
-
12月4日
天文学:衛星による光害が宇宙天文学研究を脅かしているNature
-
11月28日
気候変動:古代インダス文明の崩壊は深刻な干ばつと関連しているCommunications Earth & Environment
-
11月27日
惑星科学:火星における雷の証拠Nature
-
11月25日
天文学:沸騰する海と地殻変動の圧力によって氷の衛星が再形成されるNature
-
11月13日
気候変動:ムンバイにおける異常降雨に関連した不均衡な死亡率Nature
-
11月7日
考古学:デジタル地図によりローマ帝国の道路網が10万キロメートル増えるScientific Data
