注目の論文
水セクターにおけるエネルギー消費の大きさ
Nature Climate Change
2011年6月27日
The water sector — a thirsty business
水関連産業は、淡水や汚水の抽出、輸送、処理過程において相当なエネルギー消費をしていることが明らかになった。この結論を示した総説論文が、Nature Climate Change(電子版)に掲載される。 持続可能な水資源管理の必要性は、かなりの注目を集めてきたが、水セクターでのエネルギー消費量の増加やそれに伴う温室効果ガスの排出に対する関心ははるかに低い。 この総説論文の著者S RothausenとD Conwayは、水セクターでのエネルギー消費を定量化し、汚水と農業用水の利用による温室効果ガスの放出に関する最新知識を詳細に示している。水関連産業におけるエネルギー消費に透明性を持たせることは、水関連産業が二酸化炭素排出量削減目標を達成しつつ、ほかの持続可能性の尺度、例えば、水質基準厳格化の必要性や需要の増加に対応していくうえで重要な役割を果たす可能性が高い。
doi: 10.1038/nclimate1147
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