Review Highlight

関節リウマチの生物学的治療における未解決の問題

Nature Reviews Rheumatology

2011年3月8日

Unresolved issues in biologic therapy for rheumatoid arthritis

関節リウマチ(RA)に対する生物学的治療の出現は、この治療領域を根本的に変化させた。現在利用できる生物学的製剤は、開発中、および以後数年間の臨床診療での使用時に詳細に研究されている。そのため、これらの治療法に関する知識基盤は非常に大きい。それでもなお、多数の重要な疑問が残っており、そのうちのいくつかは完全には理解が進んでいない。本レビューではこのような多数の未解決の問題、すなわち、RA疾患経過の長期的展開における生物学的治療の正しい位置付けと生物学的治療の利用に伴う期待、従来薬および生物学的製剤を含む治療法の比較、生物学的製剤の至適投与方法、個別治療の不明瞭な目標、患者の生活に対する生物学的治療 の実際の影響の評価、について議論する。結論として、このような未解決の問題はあるが、すでに重要な進歩が認められており、今後数年間に、我々の理解がさらに大きく進むことが期待できる。

doi: 10.1038/nrrheum.2011.22

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