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MicroRNA、免疫系およびリウマチ疾患の関連

Nature Reviews Rheumatology

2008年8月26日

MicroRNAs, the immune system and rheumatic disease

MicroRNA(miRNA)は、転写後レベルで複数の標的遺伝子の発現を調節し、細胞および発生のさまざまなプロセスに関与するとされる非コード RNA 小分子のことである。miRNA 量は、造血細胞における細胞系列の分化プロセス、および免疫応答プロセスでも動的に調節される。miRNAが造血細胞系列の確立に重要な役割を担っていることは、マウスモデル によるエビデンスで十分に示されている。さらに、造血細胞における遺伝子発現のmiRNA 依存性変化は、各種病原体、自然発生腫瘍、自己免疫細胞に対する適切な免疫応答を増大させるうえで非常に重要である。 造血系細胞に特異的なmiRNA 発現の調節が障害される結果、中枢性・末梢性免疫寛容障害、造血器悪性腫瘍、およびその両者が引き起こされる。炎症に関与するとされるmiRNA の異常発現は、関節リウマチ患者 で認められている。これらの結果は、miRNA が免疫調節薬開発の重要な標的であることを示すものである。

doi: 10.1038/ncprheum0885

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