Review Highlight

概日時計が脂肪組織と代謝に及ぼしうる将来的な影響

Nature Reviews Endocrinology

2010年12月21日

Prospective influences of circadian clocks in adipose tissue and metabolism

概日リズムは脂肪組織にかかわる内分泌代謝機能に大きく関与している。こうした関与は全身、組織および幹細胞の種々のレベルで認められる。現在、脂肪組織やその他の代謝活性能を示す末梢組織において、概日リズムの維持に関与するさまざまな転写因子と酵素が同定されつつある。またグルコース代謝や脂質代謝が概日性に調節されていることも認められている。動物およびヒトのモデルから、概日経路における障害は2 型糖尿病、肥満およびそれらの併存疾患の発症リスクの増大と関連しているという強力なエビデンスが得られている。これらのことから、概日メカニズムは代謝疾患を有する患者で新しい治療標的になることが推測される。

doi: 10.1038/nrendo.2010.214

レビューハイライト

レビューハイライトへ戻る

プライバシーマーク制度