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Japanese Author: 記憶T細胞形成のカギを握るのは、脂質代謝

2019年8月号

麻疹やおたふく風邪などは、一度かかると、再び発症することはほとんどない。これは、免疫細胞が病原体のタンパク質を記憶していて、再感染の際に速やかに応答しているからだ。このような免疫記憶の中心となる記憶T細胞の産生に脂肪酸代謝が関わっていることを、千葉大学大学院医学研究院教授で研究院長の中山俊憲氏と、かずさDNA研究所オミックス医科学研究室室長の遠藤裕介氏らの研究グループが発見し、新創刊のNature Metabolism 2月号に発表した1

News in Japan: 欧州研究会議ブルギニョン議長来日!

2019年8月号

欧州と日本の科学技術研究の連携を促進するため、欧州研究会議(ERC)主催の研究プログラムを説明するシンポジウムが2019年6月5日、東京・目黒区の東京工業大学で開催された。欧州連合(EU)では、史上最大規模の研究・イノベーション枠組み計画「Horizon 2020」が進行中だ。ERCのジャン・ピエール・ブルギニョン議長にHorizon 2020の現状と今後、日本へのメッセージなどを聞いた。

News in Japan: ゲノム×医療 — うねりの中で日本は

2019年8月号

医学ではゲノム解析の重要性が増している。病気の原因解明や創薬においてはもちろんのこと、個別化医療や予防医学への応用に至るまで、医学のさまざまな側面でゲノム解析の利用が進んでいる。特に、患者のゲノムデータを集めて行う病気の研究では、データベースの規模が研究成果に直結してくることが多いといわれる。精緻な医療の実現を目指し、ゲノム情報を活用する国が出てきている中、日本におけるゲノムデータの収集と活用の状況はどうなっているのか、徳永勝士氏と岡野栄之氏に聞いた。

News: 死んだブタの脳を体外で数時間生存させることに成功

2019年7月号

死後のブタの脳を蘇生させる技術が開発され、倫理や法律に関するさまざまな疑問が浮上してきた。

Editorial: 統計的有意性を巡る重要な論争

2019年6月号

統計的有意性に代わる概念とは何だろう。それを探る作業は科学をますます難しくすると思えるかもしれないが、偽陽性や大げさ過ぎる主張、影響の見落としを避けるために役立つ可能性がある。

News in Japan: 150年の次へ、Nature への期待

2019年6月号

1869年11月4日に創刊されたNature。だが今日の学術研究の世界は、論文の電子化やオープンサイエンスの進展、研究の大型化が進み、創刊当時とは全く違う景色となった。Nature が共に歩んできた研究コミュニティーは、これからのNature に何を求めているのか。分野を切り開いてきた4人の研究者に聞いた。

News: 幹細胞移植後にHIVが消滅した第2の症例

2019年5月号

幹細胞移植によりHIVが寛解した最初の症例は偶然ではなかったことを示唆する、2人目の症例が報告された。HIV治療を切り開く突破口となる可能性がある。

Editorial: Nature の150年

2019年5月号

Nature は、創刊号の出版から150年間、読者である研究者のコミュニティーとともに進化してきた。私たちは、これからも成長を続けていきたいと考えている。

News: 磁極の動きが速過ぎる!

2019年4月号

北磁極の異例の動きにより、世界のナビゲーションシステムの基礎になっている世界磁気モデルが予定を前倒しして更新された。

News Feature: 研究者のためのキャリアアップ術

2019年4月号

科学者として積み上げた経験を生かせる仕事に就くための秘訣を、5人の科学者が伝授する。

Editorial: CRISPRベビー誕生と科学コミュニティーに求められる対応

2019年3月号

遺伝子編集技術を受精卵に施し、それを母胎に移植して双子の女児を誕生させたという中国人研究者の主張に対して、科学コミュニティーの行動が強く求められる。それにふさわしい第一歩が、研究登録制度の新設だと考える。

News in Japan: 学術界サバイバル術入門 — Training 7:論文の構造

2019年3月号

論文の構造に沿って読者の質問に答えていくことで、あなたの論文はその分野に大きな影響を与えられるものとなり、あなたの国際的評判の構築にもつながります。

News: ゲノム編集ベビー誕生の報告に非難殺到

2019年2月号

中国の研究者がゲノム編集ベビーを誕生させたことを発表し、倫理的問題を巡る議論が巻き起こっている。

Editorial: いじめを明確に禁止せよ

2019年2月号

いじめ行為があったときに行為者に対処するための手続き規程が、全ての研究機関に必要だ。

Japanese Author: サメのゲノムが挑む、進化と自然の謎

2019年2月号

軟骨魚類板鰓(ばんさい)類のサメ類は、その名の通り、硬い骨を持たない。ヒトの属する硬骨脊椎動物の祖先とは、4億5000万年前に分岐した。日本近海には、映画で有名なホホジロザメ、巨大なジンベエザメ、ダイバーに人気のシュモクザメをはじめ、約150種が生息している。このほど、理化学研究所生命機能科学研究センター分子配列比較解析ユニットの工樂樹洋ユニットリーダーらを中心とする、沖縄美ら海水族館、海遊館、大阪市立大学、東京大学の共同研究チームが、ジンベエザメ、トラザメ、イヌザメの全ゲノムを解析し、脊椎動物の進化やサメの生態についてさまざまな知見を得た。成果は、Nature Ecology & Evolution 11月号に発表された。

News: 1.5℃の壁を越えないために人類がなすべきこと

2019年1月号

IPCCは最新の報告書で、地球の気温はすでに産業革命以前から1℃上昇していて、1.5℃を超えると何が起こり、それを避けるためには炭素排出の習慣をどう改める必要があるかを具体的に示した。

Editorial: 論文に対するタイムリーな論評をMatters Arisingで

2019年1月号

弊誌オンライン版での新しい論評欄への投稿記事は、査読後、関連リンクや論文著者の返答と共に掲載されます。

News: 全米科学財団の厳しいハラスメント防止規約が発効

2018年12月号

全米科学財団の助成金受給者がこの規約に違反した場合、所属研究機関は調査を行い、財団に報告することが義務付けられた。被害者や目撃者が直接財団に通報することもできる。

Editorial: 欲しい液体燃料を選択的に合成する触媒技術

2018年12月号

巧みな触媒プロセスが開発され、航空燃料やガソリンなどの液体燃料の直接合成が実現に近づいた。

Comment: 石油流出事故の大半に人的ミス

2018年11月号

タンカーの運行や事故に関する記録は、本質的な理解を妨げる内容であることが多く、これが研究や法律にゆがみを生じさせている。今後優先的に進めるべき研究を3つ提案する。

News: 気候変動で海洋熱波の頻度が倍増

2018年10月号

海洋生態系を荒廃させる極端な熱事象は今後、増加が予想される。

Editorial: 私の第一声(マグダレーナ・スキッパー)

2018年10月号

7月5日号よりNature 第8代編集長に着任したマグダレーナ・スキッパーが、そのビジョンを簡潔に説明します。

Editorial: 「必要かつ十分」という語句の誤用をなくすべきだ

2018年9月号

神経科学研究に間違いが生じているのは「必要かつ十分」という語句が不適切に用いられているからだ、という主張がある。

News: 熱帯低気圧の動きが全球的に鈍化

2018年9月号

熱帯低気圧の停滞により降水量が増え、被害が拡大する恐れがある。

News Scan: AIで切り開く新たな未来

2018年9月号

ロボット制御から精神疾患治療まで。

Editorial: 離任にあたって(フィリップ・キャンベル)

2018年9月号

Nature 第7代編集長フィリップ・キャンベルは、その職責を第8代編集長マグダレーナ・スキッパーに引き継ぎます。

News Feature: 気付いてないのはPIだけ?

2018年8月号

3200人の科学者を対象とする調査から、研究室の主宰者(PI)からのプレッシャーやPIの指導力に対する不満により、世界中の若手研究者がストレスをためていることが明らかになった。

Editorial: ヒトの胚や幹細胞を用いる研究論文に新たなお願い

2018年8月号

NatureおよびNature関連誌は、ヒトの胚と胚性幹細胞を用いる研究論文を取り扱う際の出版方針を改訂しました。

News: 致死率の高いダニ媒介性感染症が東アジアで急増中

2018年7月号

マダニが媒介するSFTSウイルス。治療薬の臨床試験などの対策が進められているが、感染者数急増の理由は不明だ。

Editorial: 科学雑誌ネイチャーに関する俗説と真実

2018年7月号

Natureの投稿の手引きは、編集過程・方針の一部に関する記述が十分に明瞭でないと思われるため、常に誤解が流布している。この社説で、それらを一掃するとともに、我々が投稿規定の改訂に取り組んでいることも伝えたい。

Editorial: 特注ソフトウエアも査読対象に

2018年7月号

研究が特注ソフトウエアに支えられたものである場合、論文を投稿する際にソフトウエアのプログラムも提出して、査読を受けることを推奨します。

Japanese Author: スピンを活用し、ひずみ方向検知に初成功 ― 柔らかいセンサー開発に道

2018年7月号

磁性体(磁石)が変形すると磁化方向が変わる性質を利用して、変形の方向を検出できる柔らかいひずみセンサーの動作実証に、東京大学大学院工学系研究科准教授の千葉大地さん、同研究科博士課程2年の太田進也さん、株式会社村田製作所シニアプリンシパルリサーチャーの安藤陽さんの3人が世界で初めて成功し、新創刊のNature Electronics 2月号に発表した。電子の磁気的性質であるスピンを活用する「スピントロニクス」と、折り曲げることができる電子部品を創造する「フレキシブルエレクトロニクス」を融合した新しいデバイス開発に道を開くものだ。3人に研究の背景、今後の方向性などについて聞いた。

News: 肝臓を温かいまま移植する新手法

2018年6月号

肝移植における臓器保存に体温維持型の灌流装置を用いることで、臓器の損傷が抑えられ、廃棄率が低下した。将来、臓器不足の解消につながるかもしれない。

Japanese Author: 窒素固定 ― 常識破りのメカニズムに迫る

2018年6月号

空気中の窒素から、肥料として不可欠なアンモニアを作る「ハーバー=ボッシュ法」は、人類の食料供給を100年以上にわたり支えてきた。ただし、この方法は高温高圧が不可欠であるため、多くのエネルギーと大型プラントが必要となる。このため、消費エネルギーが低く小型の設備かつオンサイトで可能な窒素固定法の開発は、現在最も社会的要請の高い研究の1つだ。このほど、ランタン・コバルト・ケイ素の3元素から成る金属間化合物(LaCoSi)が、400℃、常圧という従来よりはるかに温和な条件下で窒素固定触媒として働くことが、Nature Catalysis に報告された。その開発の過程について、細野秀雄・東京工業大学教授および多田朋史・同大学准教授に話を聞いた。

News: フェイクニュースは速く広く伝わる

2018年5月号

ツイッター上の情報を分析した研究から、虚偽のニュースは正しいニュースよりリツイートされやすいことが明らかとなった。

Editorial: 外部の利益との相反を研究論文に明示する

2018年5月号

ネイチャー・リサーチの各ジャーナルは、非金銭的な利益相反の申告を論文著者に求めます。

News in Japan: 学術界サバイバル術入門 — Training 2:論文発表の倫理

2018年5月号

第2回のテーマは学術出版倫理です。その中でも、しっかりと理解しておくべき4つの事柄について説明します。

Editorial: 研究とインパクトを結び付ける

2018年4月号

学術研究が社会に与えたインパクトの痕跡を追うことで、こうした「インパクト」を追求する研究者は手掛かりを得られるはずだ。このほど創刊されるNature関連誌3誌も役立つことだろう。

News: 『スター・ウォーズ』の3Dディスプレイが現実に

2018年4月号

SF映画でよく見る「虚空に浮かぶ立体動画」が、粒子系とそれを走査するレーザーで実現した。この技術で映し出された物体は、あらゆる角度から見ることができ、実空間の固体物体と共存することができる。

News in Japan: 学術界サバイバル術入門 — Training 1:学術出版のすすめ

2018年3月号

『学術界サバイバル術入門』へ、ようこそ。Nature Research Academiesの講師、ジェフリー・ローベンズです。1回目では、学術出版が科学者をどのように支えているかについて、① 研究結果の出版が重要な理由、② 学術誌の役割、③ 投稿先の重要性、の3つの観点から説明します。

News Feature: 好き過ぎてつらい博士課程

2018年3月号

博士課程学生を対象とするアンケート調査から、不確実な未来への不安や、指導教員への不満が強い一方で、博士課程全般に対する満足度は高く、研究者としての就職を望んでいることが分かった。

Editorial: 化学構造を楽にきちんと描けるツール

2018年2月号

NatureとNature関連誌は、化学構造式の描き方の手引きとテンプレートを公開した。

Japanese Author: 後肢発生研究で見えてきた、胴の長さの進化

2018年2月号

地球上には、さまざまな胴の長さの脊椎動物がいる。最も短いものの代表例はカエルで、背骨の数は8つほど。最長はニシキヘビ(ヘビ亜目)などで、背骨は200以上あるという。名古屋大学大学院理学研究科の鈴木孝幸講師、黒岩厚教授らは、長年、後ろ足がいつ、どこに、どのような遺伝子の働きで作られるかを調べてきた。このほど、後ろ足を含む体の後方部分の構造を作る場所が、ただ1つの遺伝子で決定されることを突き止め、この遺伝子の発現タイミングが、後ろ足の位置、つまり胴の長さの多様性を生み出していることを見いだした。

News: 論文中の塩基配列の誤りを探し出すツール

2018年2月号

研究論文を精査して塩基配列の誤りを発見するオンラインソフトウエアが開発された。このプログラムを使って60編以上の論文で不適切な塩基配列が発見されたが、そのほとんどはがんに関する論文だった。

News: 実験者の性別がケタミンの作用を左右する?!

2018年1月号

マウスにケタミンを投与する実験で、投与者が男性の場合にだけ、マウスに抗うつ作用が見られることが報告された。

Editorial: ヒト胚を用いたゲノム編集研究の倫理性確保

2017年12月号

CRISPR–Cas9法を用いたヒト生殖細胞系列のゲノム編集研究の進展により、ヒト胚の研究に対して緊急に必要とされるいくつかの倫理的配慮に光が当たっている。

News: TOOLBOX: 科学者のためのメッセージングアプリ活用法

2017年12月号

人気のビジネス用メッセージングアプリ「Slack」は研究室でどのように活用できるだろう。

Japanese Author: FANTOM5データを誰でも活用できる形に

2017年12月号

理化学研究所主宰の哺乳類ゲノムの国際研究コンソーシアム、FANTOM。現在の第5期FANTOM5では、500種類以上の細胞(臓器由来含む)ついて、ゲノムから転写されたRNAが網羅的に測定・解析された。FANTOM5データの多くはすでに公開済みだが、データ取得プロセスや試料の品質、データ処理などを詳しく記述した報告は、今回のScientific Data が初めてだ。同時に、FANTOM5などの遺伝子発現データを簡単に検索・閲覧できるウェブツール「RefEx」に関する論文も同誌に報告。公開データの活用を促すこれらの研究に尽力した4人のデータサイエンティストに話を伺った。

News: iPS細胞でサルのパーキンソン病症状が緩和

2017年11月号

iPS細胞から作製したニューロンをパーキンソン病モデルのサルに移植したところ、2年間にわたって症状の改善が観察され、その間、移植ニューロンは有害な作用を引き起こさなかった。

Editorial: 日出ずる国の黄昏

2017年11月号

理研での騒動は、日本の科学研究の低迷が最重要研究機関にも広がったことを反映しており、政策的取り組みが求められる。

News: TOOLBOX: 文献管理ソフト8選

2017年11月号

今や、科学者向けの文献管理ソフトはよりどりみどりだ。その中から代表的な8つを検討した。

News: 「真の青色」のキクが誕生!

2017年10月号

2種類の遺伝子を導入することで、本当に青い花色のキクが開発された。

News: 音波探査がプランクトンに死をもたらす

2017年9月号

沖合での石油や天然ガスの探査で発せられる強力な音波が、動物プランクトンの命を奪うことが示された。この影響が及ぶ範囲は従来の想定をはるかに超えており、海の生態系を支える微小な動物たちの死によって、魚類や頂点捕食者へも悪影響が及ぶ恐れがある。

News: TOOLBOX: 科学者とソーシャルネットワーク

2017年9月号

近頃、研究者向けの巨大なソーシャルネットワークが急速に拡大している。ほんの数年前には想像できなかったような活況の理由を探るため、Natureはアンケート調査を実施した。

News: ニホンアナグマの駆除に懸念

2017年8月号

日本の固有種であるニホンアナグマの個体群は、捕獲・駆除によって消滅の恐れがある。

News: TOOLBOX: オンライン共同執筆ツール

2017年8月号

ブラウザベースの共同執筆ツールの登場で、論文の執筆と出版の方法が大きく変わりつつある。

Japanese Author: 食虫植物の進化がゲノム解読から明らかに

2017年8月号

植物なのに虫を捕らえて食べる「食虫植物」。この不思議な生き物は、一体どのように進化してきたのだろう。このほど、長谷部光泰・自然科学研究機構基礎生物学研究所教授と、当時大学院生として長谷部研に所属していた福島健児さん(現 コロラド大学研究員)らは、食虫植物フクロユキノシタのゲノム配列を明らかにし、さらに捕らえた虫を分解する消化酵素の進化について解明して、Nature Ecology & Evolution 3月号に発表した。食虫植物の進化の謎解きに挑むお二人に聞いた。

News: イモムシには腸内細菌がいない?

2017年7月号

イモムシやナナフシなど一部の昆虫の腸内には、共生細菌がいないらしい。また、わずかだが脊椎動物でもこうした例が報告されており、「腸内細菌は全ての動物で不可欠な存在」という近年定着しつつある概念に疑問を投げ掛けている。

Japanese Author: 人工硝子体として長期埋め込み可能なゲル

2017年7月号

大量の水を含み弾力性に富んだハイドロゲルは生体軟組織と似ており、医療材料として注目されている。一方で、膨潤、白濁、炎症などを引き起こすといった問題も抱えており、広く実用化されているものはあまりない。このほど、酒井崇匡(さかい・たかまさ)・東京大学大学院准教授らは、膨潤や白濁の問題をクリアし、液体からゲル化までの時間も制御できる、注入可能なハイドロゲルを開発。実際にこのハイドロゲルをウサギに導入し、長期の埋め込みが可能な人工硝子体としての安全性を確認した。

News: がん発症原因の大半はDNAの複製エラー

2017年6月号

環境要因や遺伝要因が、がんリスクに及ぼす影響は、研究者が考えているほど大きくないかもしれない。

News: 恐竜系統樹の枝ぶりが変わる?

2017年5月号

74の分類群に属する多様な恐竜について、骨の解剖学的特徴を細かく調べた研究から、主要な系統群の間に新たな類縁関係が浮かび上がった。恐竜の分類に関する長年の定説を根本から覆す今回の新説で、「教科書の書き換え」が必要になるかもしれない。

News in Japan: 科学者の国会が「軍事研究を行わない」と決議

2017年5月号

日本学術会議は、戦後維持してきた軍事研究拒否の声明を継承すると決定した。軍事研究に対する同組織の立場表明は50年ぶりだ。

Japanese Author: 月に届く地球の風

2017年5月号

地球に一番近く、空を見上げればそこにある月。このなじみ深い天体を日本の探査機「かぐや」が調査したことは、よく知られている。このほど、地球の高層大気圏から流失したO+イオンが月にまで届いていることが、大阪大学・名古屋大学・JAXA(宇宙航空研究開発機構)の共同研究により突き止められ、 2017年創刊のNature Astronomy 2月号に発表された。検出されたO+は高いエネルギーを持ち、月表面の数十nmまで貫入することができる。このことは、太古から現在に至るまで、月が常に地球由来の物質にさらされてきたことを明らかにした初めての成果である。研究の中心となった、大阪大学大学院理学研究科の寺田健太郎さんとJAXA宇宙科学研究所の横田勝一郎さんにお話を伺った。

News: 海草は除菌も担う海の万能選手

2017年4月号

多彩な生態系サービスを提供することで知られる、沿岸域のスーパーヒーロー「海草藻場」に、海水中の病原性細菌を除去する能力があることが明らかになった。海草藻場の存在は、サンゴ礁の病気を防ぐのみならず、ヒトの健康にも大いに関係しているとみられる。

Japanese Author: 恐怖記憶を消去するニューロフィードバック技術を開発

2017年4月号

人間の脳が恐怖体験を記憶しやすいのは、危ないものに二度と近づかないために意味があるからだといわれる。しかし、それがトラウマ(心的外傷)となって日常生活に支障をきたすこともあり厄介だ。このほど、最新の情報学的技術を脳科学に応用して恐怖記憶を消去する新技術が、新創刊のNature Human Behaviourに報告された。従来の恐怖記憶の緩和治療に伴いがちなストレスを大きく低減できる画期的な方法と期待される。論文著者である情報通信研究機構(NICT) 脳情報通信融合研究センター(CiNet)および株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 脳情報通信総合研究所に所属するお三方に話を伺った。

News: 「ぶんぶんゴマ」が遠心分離機に

2017年3月号

昔ながらの玩具「ぶんぶんゴマ」をヒントにした手動遠心分離機が開発された。血液サンプルの処理やマラリア原虫の分離を、電気なしで安価に行うことが可能だ。

News: 反水素原子の分光測定に成功

2017年2月号

物理学者の離れ業により、反物質原子による光の吸収が初めて測定され、基礎物理学の前提となっている理論が検証された。

News: 脊髄損傷サルに歩行を取り戻させた装置

2017年1月号

歩行時の脚の動きに関する脳の信号を無線で下部脊椎に送信することで、脊髄を損傷したサルが再び歩けるようになった。

News in Japan: 量子画像化技術でうつ病診断・治療を目指す

2017年1月号

科学技術振興機構主催のサイエンスアゴラ2016で、量子科学技術研究開発機構の山田真希子(やまだ・まきこ)氏がうつ病の診断精度を向上できる可能性を秘めた量子イメージング技術について講演した。シュプリンガー・ネイチャーも対談という形でこのセッションに協力させていただいた。

News: サルの「石器」が投げかける疑問

2016年12月号

ブラジルに生息するオマキザルの一種には石を打ち割る習性があり、その結果生じる石の破片は、旧石器時代の人類が作った剥片石器によく似ていることが報告された。これは、考古学における石器の解釈にまさに一石を投じる発見かもしれない。

Editorial: データ共有と再利用促進のための新方針

2016年12月号

Natureおよび関連12誌では、論文作成に利用されたデータセットの利用可能性と利用方法の明記を義務化しました。

News: クマムシ固有のタンパク質に放射線からDNAを守る作用

2016年11月号

クマムシから発見された新規タンパク質をヒト培養細胞に導入すると、放射線耐性が向上した。

News: ネオニコチノイド系農薬とハチ減少に新たな証拠

2016年10月号

ネオニコチノイド系農薬のEUによる再評価を前に、新たな証拠が加わった。9年間に及ぶ野生のハチの個体数調査で、この農薬の影響が裏付けられたのだ。

News: 琥珀に恐竜時代の鳥類の翼

2016年9月号

白亜紀の幼鳥の翼が、琥珀の小片の中からありのままの姿で発見された。その特徴の数々は、この原始的な鳥類が、現生鳥類とさほど変わらぬ翼を持っていたことを物語っている。

Editorial: Nature 掲載論文のエッセンスをあなたにも

2016年9月号

Nature は、最新の研究論文を理解しやすいように論文著者自身による概説を掲載する実験を行います。読者の皆様のご意見をお聞かせください。

News: 自然界の5番目の力を発見?

2016年8月号

ハンガリーの研究所で原子核の放射性崩壊の異常が観測され、理論物理学者らは5番目の新たな力の存在を示している可能性があると分析した。

News Feature: 「再現性の危機」はあるか?−調査結果−

2016年8月号

本誌が実施したアンケート調査により、科学界を揺るがす「再現性の危機」について、科学者自身はどのように見ていて、どうすれば再現性を向上させられると考えているかが明らかになった。

News: たるんだ肌を若返らせる薄膜

2016年7月号

塗布するだけで、たるんだ皮膚に若々しい弾性がよみがえる、透明なシリコンポリマーが開発された。

Japanese Author: 次世代電池を牽引する、全固体電池開発

2016年7月号

広く普及しているリチウムイオン電池の3倍以上の出力特性を持つ、全固体(型)セラミックス電池が開発された。開発に成功したのは、東京工業大学物質理工学院の菅野了次教授、トヨタ自動車の加藤祐樹博士らの研究グループで、リチウムイオンの伝導率がこれまでの2倍という過去最高の性能を誇る固体電解質の発見によって実現した。次世代の自動車開発、スマートグリッド拡大などにつながる有力な蓄電デバイスとして期待される。成果は今年1月に創刊したNature Energy の4月号に発表された。菅野教授、筆頭著者の加藤博士に研究の意義、今後の展望などについて伺った。

News: 巨大ウイルスにもCRISPR様の「免疫系」が!

2016年6月号

サイズからゲノムの複雑さまで、全てが規格外な「ミミウイルス」。発見以来、ウイルスの概念を覆し続けているこの巨大ウイルスで、今度は原核生物が持つCRISPR系に似た防御機構が見つかった。

Japanese Author: 水から高効率で酸素と電子を生む鉄触媒

2016年6月号

地球温暖化やエネルギー問題を背景に、太陽の光エネルギーを化学エネルギーへと変換する人工光合成技術の開発が注目を集めている。その1つに「水を酸化して酸素、プロトン、電子を得る反応」がある。このような中、分子科学研究所、正岡重行グループは高い効率で酸素を発生させる鉄触媒を作り、Nature に報告した。筆頭著者である総合研究大学院大学博士課程3年の岡村将也さん(2016年4月より名古屋大学大学院特任助教)に掲載までの経緯を伺った。

News: アルツハイマー病マウスで記憶が回復

2016年5月号

アルツハイマー病の患者でも記憶を形成できることを示唆する研究結果が発表され、新たな治療への期待が膨らんできた。

Japanese Author: カメムシの腸内共生細菌は進化の途上

2016年5月号

昆虫の体内に棲みつき、昆虫にとって欠くことのできない役割を果たしている共生細菌。自然界で別々に暮らしていた昆虫と細菌が、長い進化の過程を経て、互いに不可欠な存在になったのだ。しかし、そのような関係に至った仕組みはまだ分かっていない。この謎に迫る重要な発見がNature Microbiology の創刊号で報告された。自然界で現在進行中の共生進化の過程を捉えることに、日本の研究チームが成功したのだ。

News: 遺伝子組換え作物の危険性を指摘する論文に不正疑惑

2016年4月号

遺伝子組換え反対派のウェブサイトなどで広く引用されている論文数本に、不正な画像改変などが見つかった。そのうちの1本はすでに取り下げられている。

Japanese Author: ボトムアップ法が拓くナノカーボン科学の新局面

2016年4月号

1985年のフラーレン発見以来、ナノチューブやグラフェンなどのいわゆるナノカーボン類は社会に多大なインパクトをもたらしてきた。ナノカーボン類は現在、レーザー照射などでグラファイトを蒸発・凝結させるといった「トップダウン型」の手法で合成されることがほとんどだが、近年、ナノカーボン構造を有機合成の手法で構築する「ボトムアップ型合成」の研究が盛んになっており、この手法に関する総説がNature Reviews Materials 創刊号に掲載された。著者である名古屋大学の伊丹健一郎教授、瀬川泰知特任准教授、伊藤英人講師のお三方に、有機合成で作ることの意義と現状、今後の展望について伺った。

Editorial: 再生医療製品の早期承認制度は果たして得策か

2016年3月号

再生医療製品の臨床試験の代価を患者に払わせるという未実証の制度が日本で導入された。

News in Japan: 生命誕生のカギを宇宙に探す新拠点誕生!

2016年2月号

20年先の自然科学研究を考える自然科学研究機構(NINS)に、「アストロバイオロジーセンター(ABC)」が誕生した。2015年4月に創設され同年11月20日に開所式を迎えた同センターは、系外惑星探査を主軸に生物学、生命化学、地球物理学などとの融合研究を行い、宇宙における生命誕生と進化の謎に挑む。キャンパスは、東京都三鷹市にある国立天文台に構えている。

News: 医療現場に押し寄せる遺伝子編集の波

2016年2月号

このたび、遺伝子編集技術で改変された細胞の移入により白血病が寛解したことが報告された。この他にも現在、複数企業が遺伝子編集技術をヒトの治療に使う準備を着々と進めており、この治療法にますます注目が集まっている。

News: ゲノム編集ブタ、ペット販売へ

2016年1月号

中国BGIがゲノム編集で作出した研究用の「マイクロブタ」が、ペットとして発売されることになった。

News: 中国で出土した歯が示す、初期人類の旅

2015年12月号

中国での「驚くべき」発見によって、ホモ・サピエンスが約10万年前に欧州へよりも先にアジアに到達していたことが明らかになった。

News: 日本の原発、再稼働

2015年11月号

福島第一原発事故を受けて全ての原発が停止していた日本で、初めて川内原発が再稼働した。原子力発電を再開して火力発電への依存度を下げれば二酸化炭素の排出量は抑えられるが、気候変動を食い止められるほどの削減量ではない。

Japanese Author: 「プログラム合成」で、究極の構造多様性を征服する

2015年11月号

ベンゼン環は、有機化学の象徴ともいうべき構造であり、天然・人工を問わず多くの化合物の基本単位だ。このベンゼン環に各種の置換基を導入することで、多様な性質を引き出すことができ、例えば液晶材料・有機EL・医薬品などの高付加価値化合物がここから生み出される。このため、ベンゼン環上の望みの位置に必要な置換基を導入する手法の開発は、化学の黎明期から変わらぬ重要なテーマだ。このほど名古屋大学の伊丹健一郎教授、山口潤一郎准教授らのグループは、ベンゼン環の6つの炭素に、全て異なる芳香環が導入された「ヘキサアリールベンゼン」の合成に成功した。その意義、研究の経緯などを、両博士に伺った。

News: 低線量被曝のリスクが明確に

2015年10月号

低線量の被曝でも白血病のリスクがわずかに上昇することが、30万人以上の原子力産業労働者を対象とする大規模疫学調査により示された。

Japanese Author: 小胞体も核も選択的オートファジーの対象だった!

2015年10月号

次々と出る良好な実験データ─「うまくいきすぎて、怖いくらいでした」と、持田 啓佑・大学院生は研究を振り返る。オートファジーは、細胞内の大規模分解システム。世界中で激しい研究競争が繰り広げられているこの分野で、細胞の小胞体に加え、核のオートファジーの仕組みをも明らかにすることに、わずか2年ほどで成功したのだ。

News: 宇宙にはサッカーボール分子がいっぱい

2015年9月号

これまで長く原因不明だった星の光の吸収現象は、宇宙空間に漂うサッカーボール形の分子、C60フラーレンによるものであることが分かった。

News: 「ルーシー」の近くで発見された新種の初期人類化石

2015年8月号

初期の人類とされるアウストラロピテクス・アファレンシス。彼らとほぼ同時期に同じくエチオピア北部に生息していた、新種とみられる約340万年前のヒト族化石が発見された。

News: 軍の接近を懸念する日本の研究者たち

2015年8月号

日本の防衛省が、大学や研究機関などの基礎研究に対する研究資金制度を初めて設けた。これは、戦後長く平和主義を貫いてきた日本の研究者社会と軍(防衛省・自衛隊)との関係が変化しつつあることを示すものだ。

Editorial: 統計学的に適切な動物実験計画を立案すべし

2015年7月号

動物実験の検出力を確実なものとするために、統計学に基づいた実験計画立案が研究者に求められている。その実現には、研究機関をはじめとするさまざまな支援が必要だ。

News: ネオニコチノイド系農薬の危険性をめぐる議論は次の段階に

2015年7月号

ネオニコチノイド系農薬がハチに及ぼす脅威が、より明確になってきた。

Comment: ヒトの生殖系列のゲノムを編集すべきでない

2015年6月号

ヒトで世代を超えて伝わるような遺伝的改変は重大なリスクをもたらす一方で、その治療的利益はほんのわずかだとして、研究者らが警鐘を鳴らしている。

News: 重力波探索は新たな段階に

2015年5月号

「重力波検出」という2014年3月の衝撃的な発表は、衛星観測データを踏まえた分析により白紙に戻った。しかし、宇宙の始まりに生じたさざ波の探索競争は一層激しさを増している。

News: ヒト幹細胞から卵や精子の前駆細胞を高効率で作製

2015年3月号

ヒトの始原生殖細胞を多能性幹細胞から高効率で作製する方法が開発された。そこから、ヒトの始原生殖細胞形成のカギとなる因子が明らかになった。

News: コウモリの3Dナビシステム

2015年2月号

コウモリのアクロバット飛行を可能にしているのは、ドーナツ形の座標系に基づく意外な脳の位置情報符号化機構だった。

Editorial: Nature Indexの発表にあたって

2015年2月号

News: 謎の恐竜デイノケイルスの全貌が明らかに

2015年1月号

長く謎に包まれていた恐竜デイノケイルスの全身骨格が発見され、巨大化と共に奇妙な特徴の数々を獲得した、極めて個性的な姿が明らかになった。

News: 世界最古と分かった、インドネシアの洞窟絵画

2014年12月号

「人類の創造性の起源は欧州」という学説に疑問が投げ掛けられた。

News: 羨望を集める日本の幹細胞臨床研究

2014年11月号

iPS細胞から作成された網膜の移植手術が、世界に先立って日本で行われた。他の国々でも、研究者たちがiPS細胞治療の臨床研究へのゴーサインを今か今かと待ちわびている。

News: バイオセーフティー管理の危うい現状

2014年10月号

米国疾病対策センターで、炭疽菌と高病原性インフルエンザウイルスが 関係する事故が続けざまに起こった。それを受けて、バイオ実験施設により強力な「安全文化」を求める声が上がっている。

News: 過冷却で肝臓の移植可能期間を延長する

2014年9月号

取り出したラットの肝臓を凍結させずに冷却保存できる溶液が開発された。これによって、ヒトの臓器移植の可能性が広がるかもしれない。

News: カイコの性決定の最上流因子はタンパク質ではなくRNAであった!

2014年8月号

カイコの性決定の最上流因子は80年間不明であったが、今回、カイコの雌性がタンパク質ではなく小分子RNAによって決定されていることが示された。小分子RNAが性決定の最上流因子である生物はこれまで報告されていない。

News: 渡り鳥を惑わす電磁ノイズ

2014年7月号

人間が作り出す電磁放射がコマドリの磁気コンパスを狂わせる。

News: カンブリア紀の「優しい巨人」

2014年6月号

どう猛な捕食動物として描かれてきた古生代前期の大型遊泳動物「アノマロカリス」に、濾過摂食する種類がいたことを示す化石が見つかった。

News: チョウの擬態を担う単一遺伝子

2014年5月号

チョウの擬態についての新たな知見が報告された。擬態の進化に関する論争に一石が投じられそうだ。

News: シャコの「驚異の色覚」は幻想だった?

2014年4月号

動物界で最も複雑とされるシャコの眼が、実は色を感知するシステムとしては非常に単純であることが分かった。

News: 外部刺激でも体細胞を幹細胞化できる!

2014年3月号

NPGよりお知らせ

Nature 2014年1月 30 日号641〜647ページ、および676〜680ページに掲載された小保方晴子氏ら(理化学研究所ほか)による論文 2 報について、論文中にいくつかの致命的な誤りがあることを理由に論文撤回の要請があり、弊社はそれを受理いたしました。

撤回理由は、Nature 2014年7月3日号112ページ、および下記URLをご覧ください(ウェブページが最新情報になります)。Natureダイジェスト 2014年3月号2〜3ページでも、これらの論文に基づいた記事を掲載しておりました。

STAP 関連論文、撤回理由書

Retraction: Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency
Retraction: Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency

強く圧迫したり、酸性溶液に浸けたりするだけの手軽な方法で、 体細胞を受精卵に近い状態へとリセットできることが明らかになった。

News: 東北地方太平洋沖地震を引き起こした断層の性質が明らかに

2014年2月号

2011年の東北地方太平洋沖地震における地震規模と津波の背景に、薄くてもろい粘土層の存在があったことが、震源海域での掘削により明らかになった。

Editorial: データジャーナル Scientific Data 創刊

2014年2月号

2014年5月、データセットに光を当て、その再利用の促進を目指すオープンアクセスジャーナル、Scientific Data を創刊。

News: 治癒を速める「若返り」遺伝子

2014年1月号

Lin28aタンパク質を成体組織で発現させると、傷の治癒力を高めたり、毛の成長を速めたりするなどの効果がもたらされた。

Turning Point: 電波天文学者にあこがれて

2013年12月号

数十個ものアンテナからなる巨大な電波望遠鏡「アルマ」が、南米チリの高原に建設された。その国際プロジェクトを率いてきた1人、井口聖氏。小さいときから抱いてきた「電波天文学者になりたい」という思いをどう実現してきたのだろうか。

News: 幽霊著者による論文のミステリー

2013年12月号

自分の研究成果を、明らかに悪意を持った幽霊によって発表されてしまった研究者がいる。

News: マルハナバチの飛翔の謎

2013年11月号

羽ばたき1回当たり40コマという超高速X線ムービーを記録することで、昆虫飛翔筋が脊椎動物の筋肉と同じ分子メカニズムを利用して動いていることが示唆された。

Turning Point: 夢ある「探検家」への分かれ道

2013年10月号

2013年夏、有人潜水調査船「しんかい6500」に乗り込み、水深5000mの海底から熱水域の探査現場をWeb中継した高井 研氏。深海、地殻、宇宙と高井氏の探検フィールドは広いが、そうした極限環境にすむ微生物を調べる彼の研究はどこから始まった?

Editorial: 素晴らしき有機エレクトロニクス

2013年10月号

有機エレクトロニクスの復活は、電子機器の世界を一変させ、機能性を一段と高めた豊かな人間生活を提供してくれることだろう。

News: 野生のチーターのすばらしい身体能力

2013年9月号

最新式の追跡用首輪を装着させてデータを記録した結果、地上最速といわれるチーターの鋭敏な反射神経や驚異的な加速能力が明らかになった。

Turning Point: 君が知ってる化学は、まだこれっぽっちだ

2013年9月号

「自分の知らない世界を見てみよう」──配置転換に動揺した気持ちをそう思って立て直したときに、発見への新たな扉が開いた。自己組織化という現象を有機合成分野に取り入れ、化学の常識を覆した藤田誠氏。「あちらこちらと転がりながら進んできた」研究人生だったと振り返る。日本IBM科学賞、江崎玲於奈賞などを受賞。

News: ヒトのクローン胚から胚性幹細胞を作り出すことに成功

2013年8月号

クローン技術はiPS細胞に追いつけるか?

News: インスリン分泌細胞の増殖を促進する新規ホルモン発見

2013年7月号

マウスにおいて、膵臓のインスリン分泌細胞の増殖を促進する新規ホルモンが発見された。ここから糖尿病の新しい治療法が生まれる期待が高まっている。

Editorial: 論文の内容を再現・再確認できるようにする新方針

2013年7月号

生命科学論文の品質を高めるため、Natureは2013年5月から新しい編集方針を導入する。まず、「研究の方法論」が詳細に記載されるよう改革する。また、データをまとめたり解釈したりする「統計手法」が、明確に表現されるよう改革する。

Turning Point: 網膜の再生研究との出会い

2013年7月号

進むべき道筋をしっかりと見定め、計画的に走り出す。それが高橋政代氏流のやり方だ。眼科医、妻、母親の三役も、そうしてこなしてきた。網膜の再生研究に巡り会ってからは、治療法の開発が目標に。現在、iPS細胞を用いた世界初の臨床研究を申請中だ。

News: ニセの論文誌にだまされるな!

2013年6月号

実在の論文誌をかたった詐欺事件が起こり、科学者が論文掲載料を巻き上げられた。

Turning Point: 素粒子への思いが出会いを呼んだ

2013年5月号

宇宙の成り立ちを探る素粒子物理学者、村山斉氏。2012年には、「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の1人に選ばれた。思ったとおりの勉強ができずに悩んだこともあるという村山氏のターニングポイントは?

News: 古代人でも動脈硬化は珍しくなかった

2013年5月号

ミイラのCTスキャン画像の解析研究から、心疾患の要因は現代風の食生活だけではないことが示唆された。

News: 実験室は、安全な職場ではない

2013年4月号

実験室の環境は、研究者自身が思っているほど安全ではないことが、アンケート調査によって浮き彫りになった。

News: 宇宙とほぼ同年齢の星を発見

2013年3月号

太陽系に近いある星が、これまでに判明した中で最古の星であることがわかった。この星はビッグバンからまもなくの132億年前に誕生したが、第一世代の星ではなく、後の世代の星と考えられる。

News: 都会の鳥は吸い殻で巣を守る

2013年2月号

ポイ捨てされたタバコの吸い殻を巣の内張りに利用することで、都会に住む鳥は、ダニの寄生を防いでいるらしい。

News: マヤ文明の衰退を早めた干ばつ

2013年1月号

古典期マヤ文明圏における詳細な雨量記録が明らかになった。乾燥した気候が長期にわたって続いたことが、マヤ文明の衰退の一因となったらしい。

News: マウスの幹細胞から卵子を作製

2012年12月号

幹細胞(ES細胞とiPS細胞)から実験室で卵母細胞が作製された。卵子に成熟させることにも成功し、人工受精で誕生した仔マウスには繁殖能力もある。

News Feature: 「出逢いの演出家」に徹して脳の発生を再現

2012年11月号

試験管内で眼や脳の一部を作り出した笹井芳樹は、「幹細胞が何になりたいか」を汲み取る特別な才覚を持つ。

News: 睡眠中に匂いと音を学習

2012年11月号

睡眠中にいい匂いをかがせると、目覚めた後もそのいい匂いを嗅いだときの条件を記憶している。

News: ヒトの祖先には複数の近縁種がいた

2012年10月号

約200万年前の化石から、かつてアフリカの平原には、少なくとも3つのヒト属種が存在していたことがわかった。

News: ヒッグス粒子の発見と今後

2012年9月号

ヒッグス粒子がとうとう発見された。しかし、この粒子のスピンの値を確定したり、約125GeVという質量と整合性のある理論を導いたり、解決しなければならない課題は山積みとなっている。

News: 年輪に記録された謎の放射線バースト

2012年8月号

今から約1200年前、放射性炭素14Cの濃度が一時的に急上昇していた。どんな天文現象が起こったのだろうか。

News: マヤ最古の天文表、見つかる

2012年7月号

マヤ文明のシュルトゥン遺跡から、王や書記の絵とともに最古の天文表が描かれた壁画が見つかった。

News: 国立大学で若手研究者が減少傾向

2012年6月号

日本の科学技術研究の根幹を担っている国立大学で、若手研究者の減少が止まらない。このままでは、科学技術競争力の低下につながるおそれが。

News: 3万年前の花が咲いた

2012年5月号

太古の昔、ジリスが隠した小さな実。すっかり忘れ去られて永久凍土の中に眠っていたその実から、先史時代の植物がよみがえった。

Editorial: 東日本大震災の教訓

2012年5月号別冊

観測史上最大規模の地震、その後発生した大津波、そして原子力発電所事故。この未曾有の複合災害から見えてくることが、復興と次なる大災害に備えるための道しるべになる。

Comment: なぜ、NSABBは論文の一部削除を勧告したのか

2012年4月号

H5N1インフルエンザウイルスを哺乳類の間で感染できるよう適応させた研究に関する2本の論文に対し、米国のバイオセキュリティーに関する国家科学諮問委員会(NSABB)が、手順などいくつかの詳細な情報を差し控えて公表すべきだとする勧告を出した1。1つは、ウィスコンシン大学マディソン校(米国)および東京大学医科学研究所(東京都港区)に所属する河岡義裕の研究チームの論文で、赤血球凝集素(HA)の型の1つであるH5と、過去にパンデミックを起こしたヒトH1N1ウイルス由来の遺伝子群とを組み合わせたウイルスを作製したところ、ウイルスが哺乳類であるフェレットの間で飛沫感染するようになったことを示している2。もう1つは、エラスムス医療センター(オランダ・ロッテルダム)のRon Fouchierの研究チームの論文で、高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルスを哺乳類に感染できるようにする適応実験の結果を報告している3Natureは、NSABBの厳しい勧告に際して方針を決定するため、NSABBに、河岡チームの論文に関して今回の結論に至った理由の説明を求めた。これに対し、NSABBの委員長代理であるPaul S. Keimが同委員会の意見をまとめ、回答を寄せた。

News: 未来の超大陸は北極に誕生

2012年4月号

将来、形成されると予想される超大陸アメイジアは、北極海に誕生する可能性が。

News: 変異H5N1型ウイルス研究の問題

2012年3月号

鳥インフルエンザの危険な変異ウイルスに対する安全管理の厳格化を。

News: 顔を見分けるハチ

2012年2月号

ある種のアシナガバチは、仲間の顔を認識できる。 これは、社会環境への適応によるものなのかもしれない。

News: 放射性物質はどのくらい放出された?

2012年1月号

ノルウェーの研究チームにより、 新たに福島第一原発事故で大気中に放出された放射性物質の総量が計算され、 政府が6月に発表した推定放出量よりもずっと多いという報告があった。

News Feature: 年中無休、24時間研究中!

2011年12月号

帰宅は真夜中、週末もラボ。ミーティングは金曜日の夜。こうした生活を送ってこそ、すばらしい研究成果が得られるのだろうか。

News: iPS細胞は絶滅危惧種を救えるか?

2011年11月号

絶滅の危機に瀕しているキタシロサイとドリルの細胞から、再プログラム化法によって人工多能性幹細胞が作られた。

News: 小惑星イトカワの微粒子の分析結果

2011年10月号

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還から1年3か月余り。持ち帰った小惑星イトカワの微粒子の分析結果が報告された。

News: いざ、沖縄へ!

2011年9月号

沖縄は、自由な研究で、日本の学際的研究を推進する旗手となる。

News: 携帯電話の発がん性に公式見解

2011年8月号

WHOの発表によると、携帯電話の長時間の使用が脳腫瘍を引き起こすことを示唆する証拠は非常に少ないが、ゼロではないという。

News Feature: PhD 大量生産時代

2011年7月号

世界では、これまでにないハイペースで博士号(PhD)が生み出されている。この勢いに歯止めをかけるべきなのだろうか。

Comment: 地震学、再建への道

2011年7月号

東日本大震災から約3か月半。5人の日本人地震学者が、今回の地震と津波から得た教訓について考察する。

News: 海洋生物に忍び寄る放射能汚染

2011年6月号

損傷した福島第一原子力発電所から海への放射性物質の流出が続いている。生態系への影響を見極めるには、できるだけ早い時期に広い範囲で海洋調査を実施する必要があるだろう。

News Feature: チェルノブイリの遺産

2011年6月号

チェルノブイリ原子力発電所の事故から25年。現地では今もなお除染作業が続いているが、健康被害の研究は十分とは言いがたい状況にある。日本はチェルノブイリから何を学ぶことができるだろう?

News: 予想外の場所で発生した巨大地震

2011年5月号

ほとんどの専門家は、日本の三陸沖の地震帯がこれほど大きな地震を引き起こすとは思っていなかった。

News: 日本の科学に激震

2011年5月号

日本の研究者たちは、地震で破損した装置や寸断されたインフラと懸命に戦っている。

News: 予測できない放射線リスク

2011年5月号

科学者たちは、福島県で発生した低線量被曝の長期的影響を予測しようと努めている。

News: iPS細胞に問題あり?

2011年4月号

成体細胞は、胚の細胞と全く同じ状態には再プログラム化されないようだ。

News: 女の涙はセックスアピールにはならない

2011年3月号

女性の涙には男性の性的興奮を減退させる化学物質が含まれている。

News: 反水素の捕獲に成功!

2011年2月号

反物質の一種、反水素を磁場で捕まえることに成功し、 物理学の基本的な対称性を検証できるようになるかもしれない。

News: スター・ウォーズのホログラムの実現:新たなる希望?

2011年1月号

新しいプラスチック材料によって リアルタイム3Dホログラム投影が可能になるかもしれない。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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