Nature ハイライト

細胞生物学:不可分の繋留タンパク質とSNARE

Nature 551, 7682

膜融合は多くの細胞事象に影響を及ぼし、細胞生存に不可欠である。この過程を仲介するさまざまな因子は、それぞれ異なる機能を持つと考えられている。例えば、繋留タンパク質は融合する膜の最初の認識と結合を行い、一方、SNAREタンパク質複合体は残りの役割を担い、力学的エネルギーを供給して膜を湾曲させ、半融合中間体を経て融合孔を形成する。しかし今回A Mayerたちは、この分業がそれほど明確でなく、また、繋留因子群は単なる補助的なパートナー分子ではない証拠を示す。酵母細胞では、繋留タンパク質も半融合状態から融合孔への移行に不可欠であることが分かった。具体的には、これらの繋留タンパク質は、SNARE複合体の体積を増加させて、半融合部位を変形させることで、機械的な役割を果たしている。これによって孔を開口するためのエネルギー障壁が低下する。

2017年11月30日号の Nature ハイライト

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