Nature ハイライト

がん免疫療法:量より質のネオアンチゲン

Nature 551, 7681

膵臓がんの患者で5年以上生存するのは数パーセントにすぎないが、この相対的な長生きの理由は定かではない。今回の後向き解析において、V Balachandranたちは、ヒトの膵臓がんにおける長期生存の免疫機構を評価した。この解析は、生存が細胞溶解性T細胞の浸潤とポリクローナルT細胞応答の増加を伴う高度の変異負荷と相関し、そして腫瘍抗原MUC16遺伝子座の変異が長期生存者に豊富に見られることを明らかにしている。さらに、ネオアンチゲンと微生物間の交叉反応性の予測値が高い患者が、最も長く生存する傾向にあった。著者たちは、ネオアンチゲンの量よりも、むしろ質が生存を決定するという証拠を提示している。

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