Nature ハイライト

腫瘍免疫学:脂肪肝でのがんリスクの増大

Nature 551, 7680

がんの初期段階からのプログレッションは、適応免疫によって引き起こされる場合があると考えられている。しかし適応免疫が果たす役割については結論が出ていない。M Karinたちは今回、非アルコール性脂肪肝を発症しているヒトとマウスの炎症を起こした肝臓にはPD-L1を発現するIgA+ B細胞が蓄積することを明らかにしている。炎症誘導性のこのIgA+細胞は、肝臓でアグレッシブな肝細胞がんの発症を防止している細胞傷害性CD8+ T細胞を抑制することで、がんのプログレッションを促進する。

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