Nature ハイライト

大気科学:始生代の上層大気

Nature 533, 7602

27億年前の石灰岩から見つかった、60個の微小隕石のうちの1つ。
27億年前の石灰岩から見つかった、60個の微小隕石のうちの1つ。 | 拡大する

Credit: Andrew Tomkins

初期の地球の大気中の酸素濃度が低かったことを裏付ける証拠の大半は、始生代の下層大気の組成に関連したものである。今回、オーストラリアで27億年前の石灰岩に保存されていた、これまでで最古の化石微小隕石が見つかった。これらの微小隕石は、その組成から、酸素の豊富な大気に侵入する際に融解したとき酸化されたことが示唆されるため、始生代の上層大気との化学的相互作用の記録を保存していると考えられる。

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