Nature ハイライト

生化学:コハク酸は心臓を破壊する

Nature 515, 7527

M Murphyたちは、虚血性心疾患を起こした心臓のメタボロミクス研究を行い、代謝物の1つであるコハク酸が活性酸素種の産生を促進して、虚血再灌流傷害の一因となっていること、コハク酸は虚血の保存された代謝的特徴であることを明らかにした。虚血の際には、コハク酸デヒドロゲナーゼが逆方向に働いてコハク酸が蓄積する。再灌流を行うと、蓄積したコハク酸が急速に酸化され、ミトコンドリア複合体Iで起こる逆方向の電子伝達を介して活性酸素種産生を促進する。一方、マウスの心臓発作および脳卒中のモデルでコハク酸蓄積を薬理学的に阻害してやると、虚血再灌流傷害が軽減される。

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