Nature ハイライト

大気化学:中国の大気中の煙霧の原因は何か?

Nature 514, 7521

煙霧にかすむ北京のオリンピックスタジアム「鳥の巣」(2013年1月31日)。
煙霧にかすむ北京のオリンピックスタジアム「鳥の巣」(2013年1月31日)。 | 拡大する

Credit: Ru-Jin Huang and Jun-Ji Cao

大気汚染は、中国での深刻な環境問題であるが、煙霧汚染事象中に存在する高濃度の粒子状物質に寄与する要因はまだよく分かっていない。今回、中国の4都市の都市部で2013年1月に発生した深刻な煙霧汚染事象における粒子状物質の化学的性質と発生源が調べられ、この事象の大部分が二次エアロゾルの形成によって生じたことが見いだされた。この結果は、一次粒子状物質の排出のみに重点を置いた緩和策が十分に効果的である可能性が低いことを示している。中国の粒子状物質汚染を低減するのであれば、化石燃料の燃焼(主に石炭と交通)とバイオマス燃焼による揮発性有機化合物の排出を制御するなどの追加対策が必要となる可能性がある。

2014年10月9日号の Nature ハイライト

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