Nature ハイライト
		
		
        
		
		免疫:BACH2の抗炎症作用
Nature 498, 7455
転写因子BACH2をコードする遺伝子座の多型は、喘息、多発性硬化症、クローン病、セリアック病や1型糖尿病などの多数のアレルギー性疾患や自己免疫疾患と関連している。今回、BACH2が自己免疫に関与する可能性を示す機構が明らかにされた。R Roychoudhuriたちは、BACH2が制御性T細胞分化の安定化を介して別の細胞運命を抑制し、自己免疫を制限する仕組みを明らかにしている。これらの知見は、BACH2がCD4+ T細胞分化の調節因子として働き、免疫寛容と免疫反応とのバランスを制御して炎症性疾患を防いでいることを示唆している。
2013年6月27日号の Nature ハイライト
- 発生:神経細胞のタイムリーな再生
- 宇宙:赤色巨星から白色矮星になる脈動星
- 量子物理学:原子と光の量子もつれの新しい方法
- フォトニクス:脚光を浴びるシリコン
- 地球:マントル安定性が生じさせる地質学的乱流
- 神経生物学:蚊が嗅ぎつけるのを防ぐには
- 発生:再生能を持つ心筋細胞
- 免疫:BACH2の抗炎症作用
- 分子生物学:eRNAの調節的働き


