Nature ハイライト

細胞:大きな障害物があるとT抗原は環を開いて進む

Nature 492, 7428

サルウイルス40(SV40)の複製ヘリカーゼであるラージT抗原(T-ag)は六量体2つが重なった構造を形成し、その中央にDNA二重らせんが通って、ほどけた一本鎖DNAが横に押し出されると考えられていた。今回J Walterたちは、このモデルは誤りであり、T-agの機能形態は単一の六量体であることを明らかにした。意外にも、DNAに結合しているタンパク質はT-agにとって障害物とはならず、六量体が開いて、道をふさいでいるタンパク質を避けられるらしい。

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