Nature ハイライト

合成生物学:人工遺伝子回路の複雑性をレベルアップ

Nature 491, 7423

人工の遺伝子回路は互いに干渉する場合が多く、そうした複雑さのために、細胞をプログラムするのに使える回路の数が制限されている。C Voigtたちは、目的とする遺伝子の転写を活性化するため、特定の「シャペロン」タンパク質に依存するDNA結合タンパク質群を探し出し、それらを組み合わせて、直交性「AND」論理ゲートからなる階層化した複雑な回路を作り上げた。この系を使って、7つの集積センサー/回路および11種類の調節タンパク質からなる、これまでで最大級の遺伝的プログラムが構築された。この研究は、合成生物学におけるプログラム可能な集積回路設計への道を開くものだ。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度