Nature ハイライト

免疫:抗ウイルス応答を緩和する

Nature 490, 7420

抗ウイルス応答によって感染を効果的に防ぎながら、応答に伴う損傷を最小限に食い止めようとするなら、こうした応答は厳密に調節されていなくてはならない。V Litvakたちは、システム生物学の手法を用いて転写因子のFOXO3がインターフェロン調節因子IRF7の負の調節因子であり、ひいては抗ウイルス応答のマスター調節因子であることを明らかにしている。FOXO3とIRF7とIFN-Iはフィードフォワード型の調節回路を作って機能しており、この回路の性質は宿主防御と激しい炎症とをうまく釣り合わせる役割と一致することがわかった。

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