Nature ハイライト

量子情報科学:メートル規模で実現した量子もつれ

Nature 449, 7158

量子もつれ現象は、量子情報科学における重要な概念である。量子「メモリー」の候補としては、原子系が有望である。これらの系は順番に光子の交換によって結合し、量子もつれを起こしうるので、量子情報プロセッサーの基盤が得られる。遠く離れた原子集団間で量子もつれが起こったことを示す特徴が、最近実証されている。Moehringたちは今回、1メートル離れた2個の単一イオン量子メモリー間での量子もつれを実現した。原子集団ではなく単一イオンを使うことは、それ以降の量子演算にとってのメリットとなる。

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