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Cover Story:別の世界:Kepler探査機が発見した地球サイズの2つの太陽系外惑星

Nature 482, 7384

地球サイズの太陽系外惑星Kepler-20 eとKepler-20 f の大きさ比較
地球サイズの太陽系外惑星Kepler-20 eとKepler-20 f の大きさ比較 | 拡大する

Credit : Tim Pyle

太陽系外惑星は、最初の発見が1990年代半ばに確認されて以来、数百個が見つかっている。その大部分は大型の「ホットジュピター」だが、観測技術の着実な進歩によって、地球サイズのもっと小さい天体の検出も徐々に可能になってきている。そして今回、惑星探査宇宙望遠鏡Keplerが、太陽に類似した恒星Kepler-20を周回している2つの天体を発見した。惑星Kepler-20 fの半径は地球とほぼ同じで、もう1つの惑星Kepler-20 eの半径は地球の0.87倍とわずかに小さい。これらの惑星の半径と、少なくとも3つの大きな惑星が親星を周回しているという惑星系の構造から、地球サイズのこれら2つの惑星は岩石質で、外側にあるKepler-20 fは水蒸気からなる厚い大気層を発達させた可能性が考えられる。(Letter p.195; N&V p.166)

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