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医学:よく見られるリンパ腫ではヒストンが変化している

Nature 476, 7360

濾胞性リンパ腫とびまん性大細胞型B細胞リンパ腫は最もよく見られる非ホジキンリンパ腫だが、それらを引き起こす突然変異は、長年にわたる研究にもかかわらずよくわかっていなかった。今回、全ゲノム塩基配列解読にトランスクリプトーム解析を組み合わせ、追加症例の腫瘍で候補遺伝子について再シーケンス解析を行い、これらの腫瘍ではヒストンメチルトランスフェラーゼとアセチラーゼに高頻度で変異が見られることが明らかになった。リンパ腫発生ではクロマチンの生物学的特性がこれまであまり重要視されてこなかったが、この研究はその重要性を示唆している。

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