Nature ハイライト

医学:グルテン不耐症の発症機序

Nature 471, 7337

ビタミンAの代謝産物であるレチノイン酸は、サイトカインであるインターロイキン15(IL-15)と相乗的に作用して、腸の樹状細胞によるIL-12p70産生を誘導し、それによって食物抗原に対する炎症性T細胞応答を促進することが明らかになった。IL-15はセリアック病患者の腸で発現量が増加しており、この新たな研究は、IL-15とレチノイン酸が、グルテンに対する炎症性免疫応答の促進にこれまで知られていなかった役割を持つことを示している。

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