Nature ハイライト

地球:2つの過程で起こるマグマの再混合

Nature 471, 7337

大規模深成岩体(地球の内部で固化した火成岩)と火山系の両方から得られる、一見したところ矛盾したさまざまな観測結果は、きわめて粘性が高く結晶に富んだマグマの急速な再流動化、つまり「アンジッピング」という機構で説明できるようだ。A BurgisserとG Bergantzは、この再流動化が急速な逆転につながり、大規模な花崗岩体で観測される、大きく年代が異なり化学的に複雑に区分けされたマグマ物質が並置された状況を生成できることを示した。ピナトゥボ火山とモントセラト火山の歴史的噴火に対して計算されたアンジッピング速度の値と観測値が一致することは、このモデルを広く適用できる可能性を示している。

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