Nature ハイライト

遺伝:乳がんゲノミクス

Nature 462, 7276

多くの腫瘍にゲノム再編成がみられることは数十年前から知られていたが、その原因や影響についてはほとんどわかっていない。今回Stephensたちは、新しい両末端(paired-end)塩基配列決定技術を用いて、ヒト乳がんでの染色体再編成を高分解能でマッピングした。これまでに認められていたよりも多くの再編成が見つかり、それらの大半が染色体間ではなく、染色体内で起こっていることがわかった。また、一部の乳がんでは縦列重複が非常に高頻度でみられたが、ほかの種類の乳がんには本質的には存在しないことから、これは新しい変異誘発遺伝子の表現型を反映している可能性がある。

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