Nature ハイライト

物理:メムリスターによる論理演算

Nature 464, 7290

記憶素子と抵抗器の電気的特性を組み合わせたメムリスター、すなわちメムリスティブ・デバイス実現の可能性は、1971年にL Chuaによって提案された。それは、長く理論の域を超えないものだったが、2年前に電圧で作動するバイポーラースイッチがメムリスターを物理的に実現したものであることが確認された。その結果、メムリスティブ・デバイスへの関心が復活し、今も続いている。そして今回、単一のデバイスが同時に論理素子としても記憶素子としても働く必要のある、基本的な論理演算も「メムリスター」が実行できることを、J Borghettiたちが明らかにした。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度