Nature ハイライト

細胞:DNA上を散歩する

Nature 461, 7267

DNAがかかわる多くの過程では一本鎖の中間体が生じるが、これは一本鎖DNA結合(SSB)タンパク質の働きによって分解されないように保護されている。SSBタンパク質は、DNAを保護しつつ、一方で、その後の処理のためにポリメラーゼや修復因子などのタンパク質がDNAに速やかに近づけるようにしなくてはならない。一分子蛍光共鳴エネルギー移動を使った大腸菌SSBタンパク質の研究によって、このタンパク質が一本鎖DNAに強く結合したままで、ほかのタンパク質の接近を許す仕組みが明らかになった。大腸菌SSBは四量体で、その外側に一本鎖DNAが巻き付く。意外にも、SSBは一本鎖DNAに沿ってランダムに移動でき、DNAに強く結合したままで別の位置に移れる。このように拡散できる特性は、例えばDNA鎖交換タンパク質RecAが作る繊維の3′末端の伸長を促進したりすることから、生理学的に重要らしい。

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