Nature ハイライト

細胞:やっと見つかった哺乳類のホリデイジャンクション解離酵素

Nature 456, 7220

減数分裂や相同組み換えによるDNA修復の際には、ホリデイジャンクションと呼ばれるDNA四本鎖からなる中間体が生じる。この構造は2個のDNA分子が共有結合で結ばれたものなので、染色体が適切な分離と複製を行えるようにするには、この構造を解離させる必要がある。1991年に、大腸菌のruvC遺伝子の産物が、ホリデイジャンクション解離酵素(ホリデイジャンクションリゾルベース)であることが明らかにされた。哺乳類のこれに相当する酵素はなかなか見つからなかったのだが、17年経って、今回ようやく同定された。対応するヒト酵素はGEN1と呼ばれるタンパク質で、酵母の酵素はそのオルソログのYen1である。これらはどちらも、構造特異的ヌクレアーゼのRad2/XPGファミリーに属する。

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