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Cover Story:オオヤマネコの力:干ばつが頂点捕食者間の軍拡競争を引き起こす

Nature 659, 8139

気候変動によって異なる種間の相互作用がどう変わるかは、温暖化が進む世界の圧力に対して生態系がどのように応答し得るかを決める重要な要因の1つである。しかし、こうした状況下で、脊椎動物に属する頂点捕食者同士の相互作用がどのように再編され得るのかは、ほとんど分かっていない。今週号ではF Sergioたちが、スペイン南部のドニャーナ国立公園に生息する2種類の頂点捕食者の間の相互作用を調べ、この問題に光を当てている。研究チームは、公園内のウサギの個体数が疾病によって減少した後、続いて起きた干ばつ条件が、ウサギを共通の餌とするスペインオオヤマネコ(Lynx pardinus、表紙画像)とトビ(Milvus migrans)の間に一種の軍拡競争を引き起こしたことを見いだした。通常、この2種の捕食者は互いに干渉しないが、干ばつ条件によって代わりの餌動物を得にくくなると、オオヤマネコはトビの幼鳥を捕食し始めた。これは、残されたウサギを巡る競争を排除する行動と見られる。この捕食によってトビはなわばりを放棄し、その結果、より小型の猛禽類であるコキンメフクロウ(Athene noctua)が繁栄できるようになった。これらの結果は、気候の変化が、頂点捕食者のレベルで生態系をいかに大きく再編し得るかを示している。

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