Nature ハイライト

計量学:229Th原子核で初の原子核時計を実現

Nature 658, 8137

真空装置内で、<sup>229</sup>Thをドープした結晶に真空紫外レーザーを照射する様子。
真空装置内で、229Thをドープした結晶に真空紫外レーザーを照射する様子。 | 拡大する

T. Schumm TU Wien

今回、トリウム229(229Th)同位体に基づく初の原子核時計の実現が、2報の論文で報告されている。いずれも、マイクログラム量の229Thをドープした結晶に真空紫外(VUV)レーザーを照射することで原子核時計が実現されているが、2つの研究では使用するレーザーの構成が異なる。この結晶は、229Thの核励起に対応する特定の周波数のレーザー光(波長148 nm)を吸収することから、試料の吸収のモニタリングが、レーザーの周波数を一定の基準周波数に合わせ、時を刻む手段となる。L Toscani De Colらはさらに、この時計を用いて精密物理実験を実施し、約1日間の測定では核遷移エネルギーの有意なドリフトは認められないことを示している。

2026年10月22日号の Nature ハイライト

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