Nature ハイライト

Cover Story:コウモリ一族の秘密:参照ゲノムがコウモリの進化系統樹を描き直す

Nature 658, 8134

表紙は、空中で群れるナタルユビナガコウモリ(Miniopterus natalensis)の姿を捉えたものである。コウモリは並外れた動物であり、動力飛行が可能な唯一の哺乳類で、卓越した疾患抵抗性を備え、反響定位を用いてナビゲーションを行い、冬眠し、予想以上に長い健康寿命を持つ。しかし、その進化や驚くべき適応について、我々はまだ十分に理解していない。今週号では、E Teeling、M Hiller、L Davalos、S Vernes、D RayをはじめとするBat1Kコンソーシアムの共同研究者たちが、コウモリの全21科を網羅する103種のゲノムを報告している。研究チームは、これらのデータを用いてコウモリの系統樹を描き直し、種間の系統関係を巡る論争の一部を解決するとともに、当初の混乱を引き起こした要因も特定した。また、ゲノムデータと化石データを組み合わせることで、コウモリが誕生した時期と場所を検討し、その起源は約6500万~6000万年前のヨーロッパにあると推定した。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度