Nature ハイライト
Cover Story:甘さと貯蔵能力:ゲノム塩基配列から、サトウキビがスクロースを蓄える秘密が明らかに
Nature 654, 8120
表紙は、サトウキビ(Saccharum officinarum)の画像である。これは、現代の交雑サトウキビ品種を作り出すために交配されてきた、サトウキビ属の2つの主要種の1つである。サトウキビは世界有数の糖料作物であり、茎に高濃度のスクロースを保持する能力でよく知られている。しかし、この並外れた貯蔵能力を支える遺伝的機構は、主に交雑サトウキビゲノムが極めて複雑であるため、長らく解明が困難であった。複雑な育種の歴史の結果、サトウキビは約10〜12組の染色体を持っており、これらを解読することは容易ではない。今週号ではX Zhangたちが、正式にはPOJ2878と呼ばれ、非公式には「サトウキビの王」として知られる重要なサトウキビ品種のゲノムアセンブリを提示している。研究チームは118本の染色体を解読し、サトウキビのバイオマス生産性と糖収量の基盤にある遺伝的構造を明らかにすることができた。
2026年6月25日号の Nature ハイライト
免疫学:mRNAワクチンの免疫機構
人工知能:AIによる科学ソフトウエアの改善
フォトニックコンピューティング:リアルタイムのビジョン処理に向けた光学メタサーフェス
光計測学:ロックインを克服したリングレーザージャイロスコープ
医用生体工学:軽量かつ可搬式の等速性トレーニングロボット
ナノ流体工学:水中のカーボンナノチューブの光誘起量子摩擦
化学:ククルビットウリルに基づくアニオン伝導膜
多孔質材料:メソ多孔質ポリアクリロニトリル膜による原油の分別
気候科学:北極域の氷山の移動が増すと海底の生物多様性が再形成される
持続可能性:鉱業により採鉱地の34倍の面積の森林が失われる
古生物学:深海底で発見された鯨類の古く広大な墓場
集団遺伝学:ローマ帝国崩壊期の南ドイツにおける家族制度の起源
社会科学:アルゴリズムが党派的露出の不均衡を生み出す
神経免疫学:白質病変が促す灰白質炎症とミエリン再生
神経回路:次世代減量薬が快楽的摂食を抑える仕組み
免疫学:食後の代謝によりT細胞機能が高められる
がん:乳がん患者の化学療法に対する反応性にエコタイプが関連
神経生物学:発生中のニューロンの隘路遊走が引き起こすDNA損傷
生物物理学:タンパク質のコンホメーションの揺らぎの大規模決定

