Nature ハイライト
Cover Story:澄みわたる海:新たな指標がもたらす、海洋の公平性を評価するための透明性の高い枠組み
Nature 650, 8100
表紙は、ソロモン諸島西部州の地域社会の人々が協力して行う、伝統的な追い込み漁の様子である。世界の海洋とその資源は人類にとって不可欠だが、これらの資源へのアクセスを巡る不公平が増大している。利益は強い立場の人々に集まりがちである一方、汚染や生物多様性の喪失などの負担は最も脆弱な人々が担うことが多い。先住民や小規模の漁業者など、こうした脆弱な集団の多くは、意思決定過程からも、海洋がもたらす利益の公平な分配からも排除されている。今週号では、J Blythe、J Claudet、D Gillたちが、公平性を前進させるための枠組みである「海洋公平性指標(Ocean Equity Index)」を提示している。12の基準から構成されるこの指標は、海洋に関するイニシアチブ・プロジェクト・政策における公平性を評価し監視するための、透明性の高い標準化された方法を提供する。研究者たちは、この指標が海洋イニシアチブに公平性を組み込む方法を改善し、沿岸の人々と海洋生態系の双方にとってより良い成果への道を開くことを期待している。
2026年2月5日号の Nature ハイライト
天文学:惑星内部における水素とケイ酸塩の混和
素粒子物理学:仮想粒子対のエンタングルメント
原子核分光法:トリウム229原子核時計の性能限界を探る
量子シミュレーション:量子プロセッサーで探る非平衡力学
光物理学:共振器を利用したX線レーザー発振
光学材料:人工材料ABFを用いた真空紫外光源
ファイバーエレクトロニクス:丸く巻いてファイバー状にした集積回路
古気候学:最終氷期極大期にも継続した温暖な北大西洋深層水の形成
進化学:真核生物の誕生過程ではミトコンドリアは後から獲得された
進化学:真核生物遺伝子の起源は大部分がアスガルドアーキア
進化学:最古の脊椎動物は4つ眼だった
進化遺伝学:アフリカ南部の古代人ゲノムからヒトの進化を読み解く
神経科学:見るだけで触られたと感じる仕組み
神経学的疾患:血液バイオマーカーを用いた地域集団規模のAD有病率調査
医学研究:複合免疫療法後のHIV制御因子
移植免疫学:ブタからヒトへの異種臓器移植後の長期観察
がん:LINE-1が肺がんの進化に与える影響
腫瘍免疫学:がんの免疫療法の改善に役立つアゴニストALPK1
発生生物学:ヒト腸上皮M細胞は抗原提示細胞としても働く

