Nature ハイライト

素粒子物理学:全チャームテトラクォークの量子数の決定

Nature 648, 8092

今回、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)のCMSコラボレーションが、全チャームテトラクォークの電荷、パリティ、スピンを測定したことを報告している。全チャームテトラクォークは陽子–陽子衝突で生成されるエキゾチックで短寿命の粒子であり、全てのハドロン(クォークからなる粒子)は3つまたは2つのクォークや反クォークからなる、という標準的な理解には従わない。今回の量子数決定で、これらの粒子の構造の詳細について可能な模型が明確に排除されるわけではないが、得られた測定結果はそれらの理解を深める助けとなる。

2025年12月4日号の Nature ハイライト

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