Nature ハイライト

原子核物理学:CP対称性の破れの高精度検証

Nature 606, 7912

BESIIIコラボレーションは今回、荷電共役とパリティ(CP)を調べる手段として、ストレンジクォークを2個含む系であるΞとその反粒子を含むバリオンの崩壊パターンを測定している。重要な進歩は、スピンがエンタングルした状態でバリオン–反バリオン対を生成したことであり、これによって、実験による、CP対称性を破る可能性がある弱い力と強い力の効果の分離が可能になった。この技術により、ハドロン崩壊におけるCP対称性の破れの検証精度が大きく向上した。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度