Nature ハイライト

神経科学:社会的孤立と睡眠と代謝の新たな関連性

Nature 597, 7875

私たちは自身の経験から、健康な社会生活を送ることの重要性を知っている。社会的孤立や孤独は、不眠、いら立ち、気分障害、若年死につながることがある。多くの動物も同様に豊かな社会生活を送っている。今回M Youngらは、ショウジョウバエ(Drosophila)で、短期および長期の社会的孤立が睡眠や摂食に及ぼす影響を検討した。その結果、長期の社会的孤立は睡眠の減少と摂食の過多につながるが、短期の社会的孤立ではそうした影響は見られないことが分かった。これらの顕著な行動変化は遺伝子発現の変化と関連しており、その中心にあると考えられる神経回路候補が特定された。

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