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気候科学:将来の海水準上昇予測に見られる大きな幅

Nature 593, 7857

グリーンランド南東部、セルミリクフィヨルドに浮かぶ氷山。
グリーンランド南東部、セルミリクフィヨルドに浮かぶ氷山。 | 拡大する

Credit: Donald Slater

複雑な氷床モデルを用いれば、海水準上昇への氷河や氷床の融氷の寄与を予測できる。しかし、こうしたモデルは計算コストが高く、モデルのパラメーター設定や将来の排出軌跡に関連して起こり得る結果の範囲を幅広く調べることはできない。今回T Edwardsたちは、計算効率の高い統計的手法を用いて、より複雑なモデルの挙動をエミュレートし、2100年までの海水準上昇に陸氷が13~25 cm寄与する可能性が高いことを示している。ただし、不確かさは大きく、主に南極大陸からの寄与の不確かさに伴って、予測される可能性の範囲の不確かさは3倍に上る。

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